そういえばいつの間にか長袖を着て外に出るようになっている 夕方も6時を過ぎるとすっかり暗くなってくる もう秋・・・と言うよりなんだかもう「冬」のことをそろそろ考えなくてはならない時期になってきたのかなあ 早いなあ 僕もうすぐ60・・・信じられないよねえ(笑)
さて、今日のライブの話でもしようかね あなたもヒマなら付き合ってね
今日最初の出演者はピアノ弾き語りの平井ミエ あの透き通るようなすうっと抜けてくるような声とピアノは聴いてるとちょっとうっとりするような気持ちよさがあっていいねえ それに彼女の歌はなんていうかドライというか全然ジメジメしてないので僕は好きだ 「冷凍保存」ってタイトルの曲、ある意味ではSFみたいだけど切なさがあっていいね レコ発ライブもどっかでやるらしいよ
次に登場したのは「京都」からやってきた2人組のユニット伊藤ユッキ×トリッシュ 女性のほうがボーカルとギター、男性がウッドベースという編成 このガットギターとウッドベース(時に弓で弾く)の音の組み合わせは本当に心地いいサウンドだ それにユッキのボーカルは清楚で整っていて澄み切った湧き水の泉のようで聞いてるだけで本当に心の「デトックス」ができるようだ ベースのトリッシュはなんと三重県の伊賀にお住まいだそうでもしかして僕の憧れた「忍者」の末裔?リハ後にそんな話でちょっと盛り上がったりして・・・久しぶりにアコーステイックの本当にいいサウンドを聞かせてくれた またぜひ出てほしいね 後ろの看板(?)が京都らしい 秋だねえ
さて、そんな雰囲気をがらっと「壊す」というか烈しく「変化」させる・・・ま、同じか出演者が次には控えていた さっきまでの「清清しい」空気はこの男の第一声がすべてを変える 「オータムジャンボ!」と連呼するのはプランチャーチョップステイックのアサイだ 前の演奏者が作り出した雰囲気にちょっと戸惑いながら(笑)あとは強引に自分達の世界に引っ張り込む 最初の曲はあの名曲「ペイズリー」そこから怒涛のように続くエコとエロの世界!ははは・・・さすがはプランチャー 最後の最後まであのスタンスは変わらない そうだよ! オータム・ジャンボ!だ
そして、最後はこの人だ ミノルBグッドは今日は旧いGIBSONのB-50を抱えてやってきた この枯れ切った音はやっぱり彼の曲にぴったりだなあ 今夜もあの不思議なアクションで動きながらロックンロールとフォークとブルースが妙に混ざったミノルワールドが広がってゆく 彼はいつもステージではまるで野生のクマのように孤独で野生だ 今夜はどこまで行くのか 彼の足取りを皆が見つめている ふと、ミノルが思いついたように言う 「このギターの色いいでしょ まるで秋だよね」・・・そうだ、J-50のJは「ジャンボ・・・ということでオータム・ジャンボ お後がよろしいようで
・・・高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・