ギターギター 83

ジョンリーとマディはギタースタイルだけでなく色々な部分で違うところがあります マディがシカゴという拠点にどっかりと定住しメンバーの変動はあったものの、基本的には常に実力のある若手を自分の周りに集めてしっかりとした「マディ・ウォーターズバンド」という形を守り続けてきたのに対し、ジョンリーはほとんど決まったメンバーを持たず、その時々で色々なミュージシャンと組んだりあるいはソロで活動したりと「一匹狼」的なスタイルを貫いていたという・・・このあたりはやはりテキサスに居た巨人「ライトニン・ホプキンス Lightnin’ Hopukins」とも共通するところがあるように思えますが、そもそもブルースはその歴史が始まった当初からこのように2タイプに分かれるブルースマンたちが居たようです

そして自由気ままに活動してきたジョンリーは晩年になると「ブルース」という枠には留まらず、多くの若い白人のロックミュージシャンたちとも一緒に演奏しました

次の曲は1997年に「ヴァン・モリソン」と共演したものです

面白いのは出てきた当時は「恐ろしく古臭い」とまで言われていたジョンリーのスタイルが、逆に今に通じる要素を持っていたということです ほとんどワンコードで演奏していた彼のスタイルは、その後に出てきた「ソウル」や「ファンク」果ては「ヒップポップ」では当たり前になってきました 「マディ・ウォーターズ」や「B・Bキング」たちよりもジョンリーのスタイルのほうがいまだに新鮮さを持っているというのは面白いですね

では、最後にあの話題になった映画「ブルースブラザース」(1980年公開)に登場したジョンリー・フッカーをご覧いただきましょうか

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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