ところで皆さんは警備員の仕事についてどの程度ご存知だろうか 一口に「警備」と言っても大きくいくつかのジャンルに分かれる それぞれ呼び名も仕事内容も異なる
「施設警備」ショッピングセンターやテーマパーク、駐車場などの人が集まる場所や、住宅、ビルなどを警備する仕事
「輸送警備」主に現金輸送車の警備を担当します。他にも貴金属や核燃料など、襲われるリスクが高いものを警備する
「雑踏警備」お祭りやイベントなど、局地的に人が集まる場所での誘導業務 コンサート会場に居るあれだ
「交通誘導警備」工事現場で片側通行になっているところや、歩行者に危険が及ぶような場所で交通整理をしたり危険を回避したりする業務
「特別警備」何か特別な要請があったときに出動するもの 最近では沖縄の辺野古で住民とガードマンがもめたのはこの勤務にあたってたもののようだ
僕が務めていた警備会社はこの中の主に「交通誘導警備」を請け負っていた 当時は「工務警備」と呼ばれていたっけ 前にも書いたとおり色々な建築現場や道路工事現場から警備員の要請が来るとそれを受けて所属する隊員をその現場に振り分けて派遣するというものだ
しかし、指令室の仕事というのはなかなかハードなものだった 指令室には常に2~3人の「隊長」と呼ばれる担当者が常駐している 目の前には電話機・・・昼過ぎになると電話がどんどんかかってくる 「○○建設の○○ビルの現場だけど、明日生コン打ちだから3名送ってくれる?」「はいかしこまりました!」また電話が来る 「○○組だけど、明日国道○○号線の○○交差点で車線規制するんで4名頼むよ」「かしこまりました!」
そうして部屋の正面には大きなホワートボードがあるのだが、そこに受注した現場名と会社名と派遣人数を書き込んでゆくのだ
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