僕の八ヶ岳話 43

やがてもうひとつの白が加わる

やけに空の色がくっきりと深い青になったある日 八ヶ岳の山頂付近だけが雲に覆われていた あまり見たことのない形の雲だ なんだかその雲の下のほうにミルクのように白いぼんやりとした霧のようなものが見える そして強い冷たい西風・・・いわゆる「八ヶ岳おろし」が吹く

そのミルク色が風に吹かれてこちらのほうへ近付いてくる・・・「雨か?」

雨じゃ無かった 強い冷たい風に乗ってやってきたのは雪だった 細かい細かい雪・・・

八ヶ岳の冬がどんなものか・・・僕らもうっすらと気がつきはじめた

翌朝・・・いつもよりさらに寒い ストーブをがんがん焚いても家の中は寒くて居られない 外に出てみた 周り一面はうっすらと積もった雪に覆われていた 後を振り返ってみた

昨日は雲に覆われていた八ヶ岳の山頂が今日はくっきりと見えた その峰は真っ白になっていた

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