僕の八ヶ岳話 73

そもそもタイヤチェーンを装着するときの鉄則は「雪道に入る前に巻く」ということだ ノーマルタイヤで雪道に入っていよいよスリップして動けなくなるところでチェーンを巻き始めるのは決して勧められない
まずチェーンの巻き方だが2つの方法がある ひとつは車を停止させて巻きつけるタイヤにチェーンを被せてゆく・・・これはかなり難しい作業で、よほどやり慣れていない運転手はまず手こずる もうひとつはチェーンを巻きたいタイヤをジャッキで上げておいて巻きつける これは割りとスムーズにいく ただしこれをやるときは平坦でしっかりした路面の上でやることが必要だ 僕が「最悪」と言った理由はこれで、この宿泊客の車は「小手指」というかなり傾斜のきつい坂の雪が積もった斜面の途中で止まってしまっているので、この状況でジャッキアップするのは非常に危険なのだ! そしてもうひとつの選択・・・これは「ラダー型チェーン」などを使う時にやる方法なのだが、タイヤの前方または後方にあらかじめチェーンを広げておいて、そこに向けて車を動かしてチェーンの真上に来たら停めて巻くという方法 これは割りと楽なやりかたなのだが、慣れが必要で初めてチェーンを扱う人にはちょっと無理なうえにこの坂道でのこの作業はやはり危険を伴う

そもそも坂の途中で車が車線を塞いでこういうことをやってると、後続の車がそこでストップしてしまい、それまで惰性でなんとか登れていたその車もそこで立ち往生して結局チェーンを巻くはめに・・・こうして坂道の途中に渋滞・・・というより通行止め区間が出来上がってしまうのだ こういう光景が冬の八ヶ岳界隈ではしばしば見られた

そしてこの「宿泊客」はさらに深刻な事態に陥っていることが判明した

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