残業!           6日

今日は休み明け 朝から雨だ 一昨日の風邪はまだイマイチ治らない しかし休み明けは仕事がけっこうある まず掃除だ このところずっとバンドが続いたのでステージのドラム台のカーペットの清掃ができなかった 今日は弾き語りばかりなのでドラムセットを片付けて・・・さあ、カーペットクリーナーを使ってゴミを取る、すると・・・細かいゴミやホコリに混ざって何と言っても多いのが髪の毛だ みんな目一杯髪振り乱して演奏するからなあ・・・抜け毛の掃除はいつものことだ ところが・・・今日はそれに混じって見慣れないものが見つかった これ・・・何かの種?なんだろう なんで種が? しばらく考えてやっとわかった 一昨日のライブでザ・ショッキングがここでリンゴを手刀で割るというパフォーマンスをしていた 散らばった残骸は片付けたはずだったが まだこんなものが残ってたか・・・さあ、掃除の話はもういいか では今日のライブの話にいくね

今日の出演者は本当に濃かったなあ・・・最初の演奏者はBehring ギターの弾き語りなのだが彼女の歌い方は本当に独特だ たびたび言ってるが、本当に「昭和」の匂いがする だから彼女の演奏のときは僕もそういう音に近づけようとちょっと工夫したりする リバーブではなく「エコー」をかけたり、声もわざと少し「もやーっ」とした感じに しかし何より彼女自身が発する「昭和ムード」は強烈だ 今日も何を歌うかと思ったらヒロタミエコの「人形の家」だもんなあ・・・

その次は打って変わって「おっさん」が登場する このおっさんと僕の付き合いは古い もう35年くらい・・・ペンギンハウスの前身の「猫屋敷」時代からだ おっと、まだ名前を言ってなかったね おっさんの名前は地味KENという おっさんのくせに妙に色っぽい歌ばかり歌う 60過ぎて「My Sweet Memory」はないだろ~(笑) ギターの弾き方も歌い方も妙に色っぽい・・・ははは まったく懲りない人だ(笑) そして最後のほうは盟友RONことドラゴン板谷もハープで参加! そういえば今度その猫屋敷時代に組んでいた伝説のバンド「ブルース・マーケット」のライブが復活する!

さあ、「色っぽい」と言ったらもうこの人だろう 自称「妖怪」と名乗るcarlは今日もパーカッションのkinちゃんと出演 今回はなんと琵琶を抱えて登場 これはいかにも妖怪らしい・・・その色気たるや・・・うわあ恐ろしい、いや美しい・・・そうだよね まったくそのとおり「ビジュアル系」だ しかし歌も琵琶もギターも超一流!「猫むすめ」や「煩悩108」(正確なタイトルはわからない)などなど・・・名曲名演奏ばかりだ そしてMCの話も面白い!いやあ マイッタなあ 奥が深い人だね

さあて、最後くらいは「普通」の人が出てくるかな 普通なのだがこの人はいいよ~今日のラストを飾るのは弾き語りの深野一穂だ ギターとピアノを弾きながら歌う彼の歌は本当にオーソドックスでそしていいのだ まず声がいい!彼の声って聴いてるだけで本当に気持ちがよくなるんだよなあ ギターはひとつひとつの音をとても大事にしながら、そしてピアノは彼も好きなギルバート・オサリバンのように柔らかく優しい 静かに、時には少しはじけながら 彼の歌はまっすぐ僕らの耳から心に入ってくる 「歌ってこうだよね」と、彼は伝えてくれるようだ こうしてここで20年近く歌い続けている深野一穂・・・ほかの出演者たちも惜しみなく拍手を送る そしてアンコール・・・そのとき客席で聴いていたcarlが叫んだ 「残業!」・・・ははは残業かあ・・・いい言葉だねえ

・・・そして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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