『音って何? 、1』
さて、「音」って何でしょう?
それは科学的物理的にいうと、ある物体が一定の速さで振動するとその振動が「もの」を伝わって離れたところへやってきてそこにあるものを共鳴させる・・・てなことです。
皆さんは子供の頃「糸電話」ってやったことあります? 今の若い人はもしかすると知らないかも知れないんで、図入りで紹介しますね。
構造は簡単です。 まず紙コップを2つ用意しますね それになるべく細い糸・・・けっこう長くてもいいですがまあ2~3メートルくらいでいいですかね。 そしたら2つのコップの底の真ん中に針で穴を開け糸をその穴から通し、抜けないように結び目をつけるかテープで張ります。
あとはこの2つのコップを2人でそれぞれ持ち、糸をピーンと張った(これが大事)状態で片方はそれを口に、もう1人は耳に押し当てます。 そして喋って見て下さい
「もしもし」でも「愛してるよ」でも「バーカ!」でもいいです。
するとかなり離れていても小声で喋っても相手の声がはっきりと聞こえます。 これはどういうことかと言うと、喋った人の声つまり「振動」が紙コップの底を振動させそれが糸を伝わって今度は反対側の空いての紙コップの底を振動させる するとその振動が「声」になって相手に聞こえる・・・そしてすべての「音」を伝えるということはこれとまったく同じ仕組みで出来上がってるのです。 PAというのもこれをさらにメカニズム化してそれに色々な効果を加えてゆく・・・単純に言っちゃうとそういうことなんです。
ここでひとつ注目してほしいのは「音」というもの(振動)は必ず何か「もの」を伝わって届くということです。 一番一般的なのは空気ですが、水の中でもあるいは固体たとえば金属なども音を伝えます。 逆に途中に伝える「もの」が無いと音は伝わりません 糸電話では「糸」です。 糸を切ると聞こえなくなります。
ここが同じ振動でも「光」や「電波」とは性質が違うのです。
たとえば一昔前のSF映画のシーンでよく見かける宇宙空間で物が爆発したりするシーンで「ドッカーン!」とかいう音が入ってますがあれは「真っ赤な嘘」。 宇宙ではどんな大爆発でもその音自体は聞こえてきません(最近の映画ではそこのところはちゃんとしてますね)。
ただし「音」そのものではなくたとえば「電磁波」として伝わってくるものを「音」に変換することはできるそうで、次に紹介するのはNASAが公開した探索衛星「ボイジャー」が捉えた「地球が発する音」なのだそうです。 実はこの「電磁波」というのがこれから紹介してゆくPAのことに大きく関ってきますので覚えておいて下さいね! では今日はここまで。
高円寺ライブハウス ペンギンハウス