誰にでもわかるPAの話 ,7

『PAって何? 2』

さて、前に話した「糸電話」のことをもう一度思い出してください。普通の糸電話はAとBの2人の人が1本の糸と同じ大きさの紙筒を通して会話をします。この場合だと両方の大きさが同じなのでほぼ話した声が同じ大きさで相手側に伝わります。

それをたとえば相手が「複数」になったらどうでしょう? まず話す側が1つ、受ける方が複数の筒を持ったとします・・・。すると、元の音はいくつにも分割されて1つ1つは小さくなってしまいます。あるいはもう一方をものすごく大きくしても同じですよね。

これをなんとかしてすべての人が同じ大きさ、もっといえば大きな音で聴こえるようにしたい・・・ここからPAの役割の出番になるのです。

まずは「音を大きくする」というテーマにちょっと話を絞ってみましょう。前回話に出てきた「メガホン」ですが、これには「音の出る方向を一定の向きに絞る」という役割だけでなくもう一つそこを通る間に音を大きくするという性質があるのです。

「ラッパ」という楽器がありますね。「トランペット」「ホルン」「チューバ」など色々ありますが、それの原点は「角笛」や「ほら貝」などに行き着くと思います。

両方とも細い方の端に口を当てて口びるを「ブーッ!」と震わせるとその反対側の大きな方からそれが大きくなって出てくるのです。 この両者に共通してることは何でしょう?

それは「硬くて長くて内側がつるつるしてる」ということです。詳しい理論は説明しませんが、音はその中を伝わって進むうちにまとまって大きくなるのです。

これを人工的にしたものに「アルペンホルン」があります。何かでご覧になってると思いますが、長い長い1本の片方は細く片方が広がった形をしていますね。ただ、これには大きな問題がありました。何しろ長いのです。持ち運ぶにもちょっと不便ですよね!これ持って電車に乗るのもちょっと大変ですよね。そこで「ほら貝」をもう一度見てみましょう。巻貝の貝殻はぐるぐると螺旋状になってますよね。そうなんです、その管が曲がっていても音は伝わるのです。そこでこの性質を利用して作られたのが「トランペット」や「チューバ」やホルン」などです。

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