FINALは お祭り   30日

「僕のポニーにまたがって」というイベントライブは今回で3回目になる 僕は2回目からお付き合いさせていただいている すごく個性豊かで面白いバンドばかりが出演するユニークなライブイベントだったが3回目の今回が「最終」ということになった ちょっと残念な話だ なにしろこのライブに出てくるバンド みんな超個性的で面白いのだ
そして、今日のライブはますオープニング前のこのコーナーから始まった 今日の出演者「te-ri」のドラマーカタヤマのアナログ盤をかけながらのDJコーナー・・・これがまたマニアックなBGMばかり おおいに・・・いやそれほど盛り上がりもせず(笑)コーナーは進む

そしてライブがスタート 最初の出演者はLiving Astroという男女の2人組ユニット 二人ともサンプラーと楽器を持っての演奏 このサンプラー使いで演奏の感じがずいぶん変わるのだがかなり複雑に組み立てられたサウンドのコラージュを巧みな呼吸の合わせ方で聴かせる 一瞬全部打ち込みなのかなと思うと実はほとんどをその場であわせるという難しいことをやってる 曲の指向性や1曲の短さとかも、このあとに出るサイトウエレトリコに似ている

そして2番目に登場するのがこのイベントの企画者がいるサイトウエレトリコ 今日の中で一番大所帯のバンドだ メンバーはb,ds,key,sax,tromboneの5人 このバンドが僕に与えたインパクトは大きかった 一見フリー演奏なのかなと思う複雑怪奇なそれらの曲は実はリーダーのサイトウの書く譜面どおりに完全に再現するというやりかたなのだ この人の頭の中はいったいどうなってるのか・・・そう思ってしまうほどその曲は極端なシンコペーションやポリリズム、変則ビートの連続でメンバーは皆譜面を見ながら(それでも難しい)だが彼の頭には全部が入ってるらしい・・・彼らの演奏は本当にすごい!

そして3番目の出演者はさっきまでDJをやっていたカタヤマとムラカミの2人組のte-riだ この2人はギターとドラムだけですごくうねるようなグルーブを持つ独特のビートを生み出す それが聴いてると不思議なのは二人のどちらも定型なリズムパターンは決して使わずシンコペーションと裏拍ばかりなのだがその「裏」からやってくるビート感が本当に凄い そしてギターを弾くムラカミの演奏時のまるで鶴が舞うような動きがいいんだよね

最後に登場するのはギタリスト山田民族が率いるF.L.Yという3人組ユニット ds,bは女性二人 このユニットはそれまでの3組に比べるとそんなに変則リズムや不定形に拘るわけではないがヤマダのギターはひっそりと静かだったかと思うと爆裂するような音に急変したりバンド全体としてもかなりアバンギャルドなスタイルを持っていてどすんと比重の重い音楽を聴かせてくれた とにかく超個性派ばかりが揃った「僕のポニー・・・」これでラストにしてもそれぞれのユニットはまたここで演奏してほしいなと思うのであります

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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