窓を開けて   20日

いやあ・・・「ソチ」も大変だねえ 期待が集まる選手はそれだけでもしんどいだろうに・・・上手くいかないと途端に叩かれたり・・・いやあ、期待されるのはツライ! 僕は楽だ(笑)

さて、今日のペンギンハウスライブはこの人から始まった SHOTGUN BLADEはすっかりお馴染みの「独唱ロッカ-」だ 今日はいつもよりはギターの出音を小さめにしての演奏だ 彼も色々考えているんだね アンプからの音が小さめだとこちらでバランスが取り易い そのぶんボーカルとのマッチングがいい感じになるしね! 彼が今日最後にやったのは新曲 「ハードボイルドヒーロー」というタイトルだったが今までのオリジナルに比べるとちょっとメランコリックな部分が出ていて・・・いいねえ

2番目の演奏者はギター弾き語りの彼も「独唱ロッカー」のHeart of Silver だ ただ、彼の場合はエレキギターではなくあえてアコースティックギターを「武器」としているところが特色だ

今日もそうだったが「YAIRI」のドレッドノートの同じ機種を2本持ち込んで・・・1本はスペアーだという ここらへんが細やかな彼の性格を現している 毎回そうだが”緻密”に音作りをする

それはやはり誰もやったことのないものに挑戦しようという彼のスタンスから出てくるんだと思う アコギなのにどっぷりと歪ませたそれでいてカッティングの切れ味を大事にするサウンド作り・・・これはいいものが生まれそうだなあ

3番目の演奏者はインストユニットだ 「三浦陽子クインテット」 斉藤(社長)良一(g)古池寿浩 (tb)立岩潤三(perSACHI-A( ds)三浦陽子(p)・・・このメンバーが生み出すサウンドは「誰かが」リーダーシップを取るという形ではなくそれぞれが自分の感性の窓を開いたうえで共通の天空に向かってそれぞれが吹き上げた風船がもつれあい絡みながら次第に気流を作ってゆくような感じでふわふわと漂ってゆく気もちよさがある その中に時間までもが巻き込まれてゆくような・・・気がつくと頭の中のいつもとは違う「窓」が開いている

「窓」は開けておいて正解だった 4番目に登場した演奏者 ガイダ(Balkan Bagpaipes)SOLO・・・実は普段「山村暮鳥を歌う」というユニットのピアノボーカルを担当している大野慎矢なのだ その彼がなんと「バグパイプ」を演奏するという この”意外性”に僕もびっくりしたが演奏を聴いてさらにびっくりした

彼が持ってきたバグパイプは一般に知られているものよりはシンプルな作りだった この楽器の詳しいメカニズムはよくわからないのだが「ドローン」を担当する長い管と「リード」を受け持つ短い管・・・この2つの組み合わせで出来ているようだがいざ実際その演奏を目撃すると実に深みがあって豊かな音だ

おまけにその楽器を使ってアラブっぽいスケールでの演奏は一言で言うと「やられちまった」なあ

彼にこういう引き出しがあったとはびっくり! そして1曲演奏し終わると今度はアカペラでいきなり「民謡」を歌う あとできいたら青森の「南部地方」のものらしいがこの意外なコラボ・・・いいねえ! そして今度はピアノを弾きながらの演奏 「西洋」と「アラブ」が激突してる! 窓はまだまだ開けっ放しに限るねえ

その「窓」をこの人はどう”処理”するだろうか・・・今日最後に登場したのはピアノ弾き語りの藤原愛 だ

去年の暮にCD「そこにある」をリリースしてお陰さまでなかなかの好評をいただいているのだが(なにしろ録音は僕がやったのでかなり責任を感じているので)今の彼女はすでにその「先」を見通した演奏に”シフト”したようだ

今日のオープニングはインスト・・・それも実にじっくりとまるでその場で”熟成”うを試みるように・・・ゆるやかに鍵盤を解きほぐすように・・・藤原愛のワールトはやはり・・・そこにある のかも

そして、彼女のステージのうしろには今日ペンマス亜郎が書いた俳句が・・・

「ひたひたと 雪女郎過ぐ 廊下かな」

 

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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