初詣はもう20年以上毎年ここに決めている 長野県諏訪市にある「諏訪大社」の「上社本宮」だ 訪れると小雪が舞いちょっと寒い 長い参道にはものすごい数の露店が並ぶ 人出もすごい 人波に揉まれながらやがて鳥居が近づく
境内に入ると左手に巨大な木の柱のようなものが立てられている これがいわゆる諏訪大社の「御柱」だ この柱は神社を囲むように4箇所に7年に1度の「御柱祭り」で立て替えられる 前回は一昨年だった(たしか死者が出たんだよね)
参拝を終えて僕はちょっと行くところがもう1箇所あった 大社の東側の参道に向かう こちらには人気がまったくない 雪のまだ溶けてない道を進み社務所の裏側にまわると こんな看板が立っている
そう、ここはあの「大国主命」が祭られているのだ
それにしてもさっきの大社の賑わいとはまったく別世界 社に続く傾斜の急な参道はまったく手入れもされてなく雪が残ってて歩くのも大変 その先にみすぼらしい小屋のような社がある 大国主命といえば「出雲大社」の神でものすごいビッグネームなのに・・・この扱いは何だ
・・・と、ここで僕の解釈をお話しよう ここ諏訪の地に関わる神がいる「タケミナカタ」といい元々は出雲の神でオオクニヌシの息子にあたる 古事記に出てくる「出雲の国譲り」という話では、タカマガハラからやってきた「天つ神」から出雲の国を譲れと迫られたときに父親のオオクニヌシがあっさりとそれを受け入れてしまったのに反発したタケミナカタが敵方の神と戦って破れ諏訪の地まで逃げ延びてこの土地に鎮まったということなのだが、そうするとこのオオクニヌシは国を敵に譲り渡したダメな父親ということになるのかも それがあって、この土地ではこんな扱いを受けているのでは・・・などと思うのだよね 僕としてはどうしても見ない振りも出来ないのでここに来てみたのだが・・・それにしてもなんて寂しい状況なんだろう ダメなオヤジはこんなにひどい待遇を受けるのかと・・・なんか他人事じゃないんだよね
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