ギターを弾こう   14

さて、今年もいよいよ押し詰まってきた そこでこの「ギターを弾こう」も年内は今日明日でひと段落にしようと思い今日と明日はちょっとこんな話を

皆さんも正月はヒマでテレビを観たりDVDで映画なんか観たり漫画を読んだりするかもしれない

そこで、僕が今まで見たコミックスと映画のなかでギターあるいはギタリストが出てくるものをピックアップしてみた

まずはコミックスから

わりと最近だと若杉公徳が「ヤングアニマル」に連載していて後に映画化までされた「デトロイト・メデトロイトタル・シティー」なんてコミックが話題になったけど

実在のバンド「ブルース・ファイルNo.1」をモデルにした週刊モーニングに連載された山本おさむhyousigenga「Hey!! BLUES MAN」ここではハーピストの妹尾隆一郎や西濱哲男(vo/g)それに元キャロルの内海などがキャラそのままに登場していた ちなみに妹尾さんも西濱さんも僕とは昔からのよ~く知った間柄だ

そしてここに今だ出自のはっきりしない漫画がある それは60年代後半にあの「梶原一騎」と「川崎のぼる」が組んで書いた劇画なのだが、どこを調べてもその資料もタイトルも出てこない 僕の記憶では確か「少年マガジン」であの超話題大作だった「巨人の星」の連載終了後にこのヒットメーカーの二人が組んでまた送り出した作品だったのだが・・・

作品の内容はこんな感じだった

ある社会の片隅でぱっとしない人生を送っていた若者・・・限りなく「星飛雄馬」に似たキャラクターの主人公がある日「ミュージシャンになろう」と決意し修行の道を歩みだすのだが、そこに現れて彼に音楽のスパルタ教育をする元一流ドラマーで今は「訳あって」日雇い労働者をしている初老の男性、これがまた限りなく「星一徹」に酷似しているのだが、この二人が組んで「音楽の星」を目指す・・・そんなストーリーだった

たとえばこんなシーンを覚えてる ある日この男が青年にバケツを渡しそれを裏返してそこに濡れた雑巾を被せてそれをスティックで叩く特訓をさせる・・・これって本当に役立つの?って当時は思ってた 実際はどうなんだろう?

そしてある回の話ではその若者がプロを目指してあるプロダクションのオーディションを受けに行く するとそこには多くの音楽家志望者が集まっていたのだが、その中の一人がまるで「左門豊作」にキャラo0349024210841242849そっくりなギタリスト・・・おまけに彼がいざオーディションを受けていると演奏中突然彼のギターの弦が1本切れてしまう ところがそんなことには一切動ぜず彼はギターを弾き続ける・・・そこで解説が入る

彼は貧乏な家庭に育ち腹を空かせた弟妹たちを食わせなくてはならなかった 今までも練習中に弦が切れても買う金は無くそのまま弾くという境遇には慣れていたのだ・・・」と、そこまで左門豊作と一緒だったのだ(笑)

この話・・・僕はけっこう好きだったのだけど、ちょっとマニアック過ぎたのかまったく不評だったようであっという間に連載打ち切りになってしまった今でも「川崎のぼる」の輝ける作品リストに載せてもらえないという悲しい末期をたどったようだ せめてタイトルだけでも知りたい

誰かこれ知ってる人居たらぜひ教えて下さい

じゃあ、明日は映画のはなしね

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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