フルコース      25日

今ライブ音楽の世界がどうなってるのか・・・そんなことにちょっとは興味のある方がいたら今日25日(金) のペンギンハウスライブを観にくればよかったのに・・・そう思ったよ 少なくとも「高円寺」の音楽が今どうなってるか知りたかったら・・・そんな気になった

今日最初の演奏者は アコギ弾語りの コイズミツトム
衣装も顔もステージングも演奏も実に・・・誤解を受けるといけないが・・・一見地味だ

しかし、彼のユニット「S.L.L」や今月の3日にやったアリマトシヒコとアコとのユニットを見た人にはわかると思うが実に奥の深いポップな間隔を持ったシンガーソングライターだ 何回も行ってるが彼の作る曲は実はすごくダンサブルなのだ そして曲作りのところで見せる彼の物の見方・・・それは本当に日常のなかに富津にありそうなものなのだが、一昨日紹介した藤原愛とはまた全く違った角度から切り抜いてくる彼の世界が僕は好きだ そして独特のファンキーさ・・・それもかなり奥ゆかしく密かに仕込んでくるのだがまるで特別なスパーシが利いているようだ・・・僕は聞き逃さなかった 「おやじ下戸なら俺も下戸・・・」この言葉は今は和歌山に戻っている素晴らしいパンキッシュなシンガー「コーヘイフジノ」も歌の歌詞だ! こんな隠しアジを持ってくる やるよねえ~
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2番目に登場したのは ケチャップス
なだのきよしき(g/vo)+渋田広一(g)+宇賀K助(ds)+源一郎(p)のユニット 彼らはそのジャズ寄りのサウンドに乗せてリーダーでシンガーソングライターのなだのきの曲をじっくりと手間隙かけてじっくりことこと煮込んでそう・・・最高のベシャメルスープのような味わいのものに仕上げている それは舌触りもあと味も実に滑らかでそれでいてコクがある

それでいながら新しいものにも嗅覚を磨き続けている 今日やってくれた「ディスカウントショップの閉店」という新曲 日常の中でふと目に留まるものに対する彼の視点・・・そしてそれに曲をつけた源一郎のセンスが光っていた
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3番目に登場したのは2人組ユニット 弱者同盟
ギターのzoe とサンプラーなど担当のkanko 彼らの音楽は実に「高円寺」を感じさせてくれる なんていうか国籍不明のエスニック料理みたいな・・・本当に不思議な味付けなのだけどクセになるのだデジタルの機器をあえてその場で合わせてゆくという「アナロ グ」な使い方から生み出す音楽はダンサブルでちょっとポップだ そしてビジュアル面でも実にユニークでまるで童話の世界に迷い込んでしまったような・・・そのくせなんとも辛いスパイスもちらっと混ざっていてこんな料理・・・いや音楽見たことない あと味は実にすっきりと爽やか 今日は新曲の「赤いボタン」も披露 そして最後はSLの音とともにkankoが「さよ~なら~!」と手を振るというパフォーマンスを入れた「絵を描きに行こう」 この演出最高!
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そして最後にこんな料理・・・いや違った、音楽を持ってくるところが「レストランペンギンハウス」のスゴイところかも 今日最後の演奏者はg/vo ,b , ds の3人編成のユニット Telepathic Swinger
リズミックでドライブするベース とドラム このユニットはとてもソリッドな硬質で引き締まったサウンドはロックのようなジャズのようなり、それ以上に「ハードボイルド」でパンキッシュだ

もうこれ以上ほんの少しでもスピードを上げすぎたりハンドル操作を誤ったら確実にコースアウトか横転しそうなギリギリのスピード感と切れ味を持つその演奏はハモの骨切りのような独特の美学を持つ

いやあ、今日のフルコースは本当に凄かったのだ!
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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