ミア・ザベルカが来た    20日


左の写真のバイオリンを弾いている白人女性 彼女がオーストリア人のバイオリニスト ミア・ザベルカだ そのミアがペンギンハウスに来た 来ただけでタイトルになるのか・・・外人は得だな・・・そう思われるかも知れないが実はそれにはわけがある 彼女がペンギンハウスで演奏するのは今回の三浦陽子+内田典文のライブへのゲスト出演が初めてだ しかし、実は去年の5月に来る・・・はずだったのだ その時は「ミア・ザベルカを迎えて」というわざわざタイトルまで付けて三浦陽子さんの企画でライブが予定されていた ところが、その直前になって彼女が来れなくなった なんでも出発直前に急病にかかったそうだ その時は「残念でした」という話で終わったのだが そのあと、やはり三浦さんが企画したイベントにまたしても直前になって「来れない」という連絡が・・・なんでもお姉さんが直前に亡くなったそうだ さすがの三浦さんもこれですっかり懲りてしまって、もう2度と彼女を呼んでのライブはしない・・・そう決めてたそうだ ところが、去年の年末頃ペンギンハウスにいきなり電話がかかってきた 話をしてみるとなんとあの「ミア・ザベルカ」だったのだ 今度は直接こちらに出演交渉という手段だ さすがにこちらも困って結局三浦さんになんとか引き受けてもらって彼女を「ゲスト」で出演させるということになった・・・さて、当日の今日 店に来た三浦さんが困った顔をしていた 「また連絡がないんですよ 日本に来てるかどうかもわからない・・・」 これはまたやられたか(笑)仕方ない 三浦と内田2人でリハが始まった すると、リハが終了するころ階段を誰かが降りてきた まさか・・・それがミア・ザベルカだった にこにこして「Hello! YOKO」 ついに来たのだ!
さて、そういうわけで今日のライブ最初の出演者は三浦陽子(p)+内田典文(b,shamisen)+ミア・ザベルカ(violin)という編成のインプロユニットだ 始まってみればミアのバイオリンは素晴らしかった 内面性をじっくりと表現する三浦陽子のピアノにその音が実にいいセンスで反応する 三浦が「いい演奏するのよね」と言うのもわかる そこに内田のベースと三味線がなかなかファンキーで面白い世界を加えてゆく いやあ、来てよかったね~いい演奏だった

2番目の演奏者は多摩川音響という2人組ユニットだ ブズーキとトンバという民族楽器で民族音楽ではないサウンドを創り出す 時にはロックやファンクみたいに聴こえる そして、今回はもう一人ゲストミュージシャンでフルート奏者の狩俣道夫が参加した 狩俣はペンギンハウスにはよく出演しているが、彼らとの付き合いも旧いという 3人の創り出す音はさらに底辺が広がって色々な窓が開いてゆくような音になっていた 「ホーミー」も「謡い」も「ジューズハープ」も巻き込んで・・・開く

そして3番目の出演者はやはり「民族系」と言えるスタイルを持ったHOWLING ROCK A GUERRILLA通称「ハウロカ」だ 今日はag/vo ,b/cho ,per/vo ,mandolinの4人編成 今日は道路渋滞に巻き込まれてリハが出来なかったが、演奏が始まってしばらくすればあの強烈でタイトなジプシーパンクサウンドがたっぷりと店を満たしてゆく  なに~?また電車が止まってるって・・・ほっとけ~

そして、最後の出演者はhara’a session  ギタリストのハラ☆タカシとドラマーの奥瀬健介を軸に毎回違うミュージシャンをゲストに演奏をしている 今回のゲストはcracks&rabbitsのベーシストの中村大だ 僕は彼のベースはrabbitsで何度も聴いてたが、今回はわりとjazzっぽい曲が多かったが彼のジャズフィーリングもなかなかなものでちょっとびっくりした ハラは数日前に風邪をひいたそうでちょっと元気がなかったが、それもあったかちょっと抑えたギターサウンドが今日は聴き所だったね

・・・そして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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