今日のペンギンハウスライブ 最初の出演者は久しぶりの登場 ギター弾き語りのシンガーソングライター多田聡だ アコギをジャーンと元気よくストロークで弾きながらよく通る粘り気のある声でパワフルに歌う センチメンタルな曲よりも男気を歌った根っこの太い曲が多かった 彼の豊かな声とダイナミックな歌い方を聴いてると久しぶりに「河島英五」を思い出した 最近こういう歌い方をする「正統派」のシンガーも少なくなってきたなあ・・・などと思いながら 彼はMCもなかなか上手い 最近の自分の引越しの話題などからうまく客を引きつける その引越し作業の際「BOB DYLAN」の昔のアルバムが出てきて「懐かしかったので今日はそれに似た衣装で演奏してます ただしこの辺りだけね（笑）・・・」それが一番右側の写真だ
次に登場したのはシンガーソングライターららばいてりいが率いるvo ,g/vo ,b/voの3人ユニットのてるてる坊主だ てりいもかなり個性の強いシンガーだがこのユニットには最強兵器がある それがセンターボーカルのベンジャミンツツミだ これほど完璧にまん丸な顔をした人になかなか会ったことがない なるほど「照る照る坊主」だね その姿を見てるだけでもなんだか楽しくなってしまうが彼が歌うともっと楽しさは加速する そのたどたどしい動きや危なっかしい歌い方・・・はらはらしながらなんだか心が持ってかれるんだ そういえばてりいが別に組んでるユニット「ららばいてりい＆さっちん」のさっちんもそういうシンガーだ てりいはこういう人を見つけ出すのが上手い？ ベンジャミンははらはらさせながらも確実に前回より進化している こういう人を見てるのが最近はとても楽しい 次回はどんなのを見せてくれるかな
さて、今日は個性の強いユニットが続く 豊樹野しげと＆伝染Roll’sはvo/g ,g ,b ,dsの4人編成 演奏スタイルとしては完全なブルースバンドだ しかしここのリーダー豊樹野は一筋縄ではいかない「変態」ソングライターだ（笑） 反戦を真正面にテーマにした「大地に還れば」では曲中にSEでヒトラーの演説が流れる（流すのは僕の役だ） いたいけな少女が連れ込まれた先は恐ろしい・・・倒錯的な「地下室」・・・その間奏でリードギターのナカムラが今まで聴いたことない不思議なフレーズを弾いた いよいよ彼も「プログレ」になったか・・・原因は弦が切れたためだった（笑） 終演後、切れた彼の弦を拾ってびっくりした それはもう本当に擦り切れてボロボロ・・・これじゃあ切れるわ 「すみません、僕お金がないので弦張り替えられなくて」・・・そりゃあ本当にブルースマンだね（笑）
個性的な伝染Roll’sが盛り上げたあとに登場したのはこれまた個性派ファンクユニットg/vo ,b/cho ,dsの3人組プランチャーチョップスティックだ あいかわらず重心の低い腰に効きそうなゴキゲンなFUNKサウンドにのせてボーカルのアサイの歌はなんかウネウネと聴き手の心をくすぐるような妖しげな歌詞の歌ばかりだ 演奏の途中で急に弾くのを止めるといきなり両手を頭のところへ持ってって・・・何をするのかと思ったら「ニャー～ッ！」と声を上げる 何？すると 「皆さん今日は何の日か知ってます？ 2月22日はニャンニャンでネコの日で～す」・・・そうかあ そうだったかも よし、今日は帰ったらうちのネコたちにいつもよりサービスしてあげよう！ ところで、演奏は続いている 今日は珍しくスティービー・ワンダーの曲のカバーなんかやってたな そして、アンコールに応えてはお馴染みの「リオ・デ・ジャネイロ」 もう店中大盛り上がりだ！「ブ・ラ・ジ・ル リオ・デ・ジャネイロ～！」みんなが叫んでる「ブ・ラ・ジ・ル！」・・・・ニャンニャン ニャオ～ン
・・・そして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・
