・・・というタイトルが今日のライブには付いていた 企画したのはペンギンハウスの出演者の中でも限りなく独特の表現世界を持つサイトウエレトリコだ そして、今日のライブはまず彼らの演奏から始まった sax ,tb ,key ,b ,dsといういつものメンバーで僕もすっかりお馴染みだ・・・が、今日の彼らの演奏最初の出だしがなかなかうまく息があわない それでなくても超複雑で難しい曲なのだがどうもエンジンがうまく始動しないようで、それは昔のクラシックカーのようにキャブレターの調整やら点火時期の調整やらプラグの調子やら色々なものが揃わないとなかなかかかってくれないエンジンみたいだ やがて「プスン・プスン・・・」という感じでエンジンがかかり始める 走り出してしまえばこちらのもの いつものなんとも味のあるエレトリコワールドだった
さて、今日の出演者 ほかはすべて初登場らしいがそこはサイトウエレトリコのセレクト 一筋縄じゃないんだろうなあ・・・と、思ってると2番目はnowomという演奏者で女性が独りで登場 サンプラーやパソコンを繋いでの演奏はテクノっぽいところやアンビエントな所とかが混ざって所々日本的な音が入ってきたり、それが時間の経過とともにグラデーションのように変化してゆく 聴いてるうちに何とも気持ちよくなってきた こういう演奏スタイルをただの打ち込みの機械的にするかしないか・・・やはり演奏者のセンスが大事なんだね なかなか美人さんだったのだけど演奏中は一度も顔を上げてくれなかった それだけが残念(笑)
さて、3番目の 左右 はg/vo ,b/ds/voの男女2人組 このユニットだけは僕はYOU TUBE などで予備知識があってけっこう楽しみにしてたんだ いざ演奏が始まってみると予想以上のカッコイイ演奏 男性(左?)がベースを弾きながらバスドラムとハイハットを踏み、女性(右?)がギターを弾きながら歌う・・・というのが基本形だが、面白かったのはベースが全く中低音を絞って高音中心のスカスカペンペンとした音を出しギターは逆に中低音を上げてこちらがボトムを作るというような音作り そして、この女性ギタリストがまた実にタイトで切れ味がいいハンサムなギターを弾く カッティングなんか本当にすごい!演奏はかなりパンキッシュなんだが面白い曲が多かった 以前、某大手のお菓子メーカーのCMソングのオーディションを受けたら「華がない」・・・と落とされたと言ってたが・・・いやいや カッコイイよ 少なくともここ高円寺のライブハウスでは充分に華があったよ
そして、最後に登場したのはSmokin’ Boogie というsax ,b ,ds/voの3人編成のユニット 名前からなんかブルースかR&Rでもやるのかな・・・でもサイトウエレトリコがそんな当たり前なバンド呼ぶわけないしなあ・・・そう思ってたら 演奏が始まるといきなりの大爆音! サックスは吼えるわベースは今までペンギンハウスに出たどのハードコアパンクよりも凶悪な音を立てるし、ドラマーは無茶苦茶にドラム叩きながらわけのわからない歌(?)わめくし・・・これは何だろう フリージャズとパンクが融合したような 昔の坂田明とか古沢良次郎が三上寛とやってたころをちょっと思い出した すごいぞこの爆音・・・しかも聴いてるとなんかクセになりそうだ ヤバイよねえ(笑)
高円寺ライブハウス ペンギンハウス