ラスタマンたち    22日

今日はちょっといつものペンギンハウスライブとは一味違うものになった・・・あれ、昨日もそんなこと言ってたかな?

今日最初の出演者はピクレルジュラ いつもは「ガリレイサークル」というバンドで出ているが今回は丸山圭一というドラマーとの2人ユニットでの登場

彼自身はギターとピアノを持ち替えて歌うというスタイルはいつもと変わらない ただギターがなんか今までと比べるとパンキッシュでアグレッシブで面白かった 曲はこの人独特の都会を眺めるわびしい目線で作られているのだが、演奏はなんかドラムとギターというシンプルな編成がかえって引き締ってタイトでスリリングだった わけあって彼はお顔を出せないのでここでもそうさせてもらいました 赤いパンツがかっこいいなかなかシブいナイスミドルです

2番目は最近ペンギンハウスに出はじめた b/vo ,g ,ds ,key の4人組ユニットキュウシキ

正式には「九式」と書くらしい てっきり「旧式」だと思ってたけど(笑) それも理由があって、彼らの演奏にはどこか昔の歌謡曲とかもっと遡って「浪曲」のようなテイストがある・・・それもリーダーでボーカルのマエダの声と歌い方と関西なまりとルックスから連想してしまうような気がする

そう、彼らの曲はちょっとコミカルでわびしさがあってん謎の中国人・・・みたいな衣装からもエンタテイメント性を追求しているのがよく伝わる これでバンドの音のまとまりとか個人的なレベルが上がってくればサイコウにゴキゲンなバンドになるね

そのキュウシキだが今日は妙に気合いが入っていた・・・それは曲調に「スカ」をわりと取り入れてる彼らにすれば無理も無い・・・その理由とは

その理由とは、次に出てくるバンドThe Satisfaction Revolution’s だ 伊豆の伊東からやってきたこのバンドはg ,b ,ds ,per ,pianica の5人編成にボーカルが入る ステージに上がった彼らが演奏を始める・・・それはレゲエのスタイルだ そしてそこのメインボーカルが登場・・・ものすごい巨体の黒人 そうボーカルのMarcusはれっきとしたジャマイカ人・・・つまり「本場」なのだ

このMarcusがまた実に本場らしいいい声で歌いそして客席をとにかく煽る どうやら日本に今は住んでいるようで時折片言の日本語を混ぜながらのMCも客席をどんどん引っ張り込む

そうかあ、本場のレゲエってこんな感じでやってるのかねえ なんかアメリカでいえば黒人のゴスペルに近いような感じがした

そしてMarcusに呼び出されてステージにもう一人のジャマイカ人Daveがあがる 彼のほうは今もジャマイカに住んでいるらしい この2人の掛け合いとか色々あってとにかくまあ「濃い!」ステージが延々と続く それにしてもやはり向こうの人たちってパワーあるのかねえ ただ、メンバーのもう一人の黒人ベーシストは「トリニダード・トバゴ」出身だと言ってたが大人しかった

さて、そんな「本場のレゲエ」をたっぷり味わったあとに登場したのがなんとペンギンハウスではお馴染みのルーツレゲエユニットSALIKAMIだ これって普通に考えたらムチャクチャに不利じゃないの? たとえば僕がB.B.KINGのあとに出るようなもの?

おまけに今日の彼らはフルメンバーじゃない g/vo ,g ,b ,dsの4人編成・・・彼らもこの編成でやるのってめったにないそうで、本人たちもちょっと弱気になっていた

ところが・・・演奏が始まってみると・・・これがいいんだわあ

人数が少ない分演奏の音がタイトで引き締っていて、メインボーカルの歌がよく聴こえる そうかあ、この曲って「Days of Jomon(縄文の日々)」って歌ってたのか~なんて発見もあったし、それに彼らの最大の特徴の3人のコーラスの美しさが際立つ!

マスター亜郎も言ってたけど、久しぶりに聴いたせいもあるかも知れないけど今夜のSALIKAMIは今まで聴いた中で一番いい演奏だった

いやあ、彼らを見ていてつくづく思ったのだよ 日本人てすごいな・・・ってこと

考えてみれば料理だって芸術だって技術だって、日本人は外から取り入れたものを見事に自分達のものにしてしまう「天才」だったのだね もうSALIKAMIはしっかりとジャパニーズレゲエになってるよ! あ・・・「縄文レゲエ」か(笑)

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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