今日のペンギンハウスライブは企画もの 企画者は「ニューロックシンジケイト」というバンドのリーダーでもある川口雅巳だ
まあ、今日の出演の顔ぶれを見れば大体想像がつくが いまだに「やんちゃ」であることを止めようとはしない「いい歳」のミュージシャンばかりだ（笑）
出演順は LOS DORONCOS
THE SLUDGE
熊のジョン
となっていた
最初の演奏者は LOS DORONCOS b/voのどろんこを中心に g ,g ,ds という４人編成
どろんこといえば昔伝説だった「裸のラリーズ」のメンバーだった人で、僕とほとんど同時期に吉祥寺あたりであれこれやっていた人なので僕とはものすごく「ニアミス」していた人だ
その７０年代の匂いのする彼の曲・・・それを支える両サイドのギタリストは 川口雅巳 そして らりは だ
こんなすごいスーパーギタリストが２人も揃っちゃったわけだからその演奏の凄さは・・・ねえ 想像つくでしょ
そして見掛けによらずシンプルで強烈なリズムショットを繰り出すドラマー 長谷川真子・・・すごくボーイッシュで素敵な人だ
いやあ、もうのっけからこんなすごい演奏でいいのでしょうか・・・でも らりは が言ってた
「出番が早いとすぐ飲めるから嬉しい」・・・でもリハ前にすでにスコッチ２杯空けてたのです
さて、２番目は THE SLUDGE というg/vo ,b ,ds の３人編成のユニットだ
g/voのスガワラマサヒロはこの前「Free Sex Mania」というバンドでここに出演している リハのときその彼から１枚のCDをいただいた 話を聞くとそのペンギンライブのときの音源をそのままライブ盤として製作したそうだ ・・・てことはあの日僕が作ったその音がそこに入ってるわけだ
有難く頂戴して、明日独りでこっそり聴くことにした・・・正直プレッシャーだなあ（笑）
さて、そのTHE SLUDGEだが、渡されたセットリストのタイトルを見てもうなんか演奏が見えてきた
「箱男」とか「夜光少年」とか・・・う～ん なんか昔の「ガロ」(漫画のほうだよ）の匂いがする！・・・そう思ってたら演奏は・・・やっぱりそういう匂いがした レフティーのスガワラの弾くギターは暗闇の底からしじまを切り裂くようだし・・・第一他のメンバーも・・・怪しい（笑） プログレッシブでジャパネスクでパンキッシュで・・・いい演奏だったなあ やっぱガキのパンク（それも好きだけど）とは一味ちがう
そして「あやしい」といえば最後に登場するユニット 熊のジョン なんかもっとあやしい(笑）
大体リハもなくて前情報もYOU TUBE で「どうやらかなり変わったインストをやるユニット・・・らしい」 くらいの知識しかなかったのだが・・・ステージに登場した g,b,dsのトリオ 外見だけでも充分あやしい（笑） ギターの人はなんだか昔の「ビレッジ・シンガース」や「パープルシャドウズ」にいたような雰囲気だしドラムはどっかのビジュアル系「ロックバンドに居てもおかしくない感じだし ベースの人はいい人なんだか悪い人なんだか（笑） とにかくこの３人の組み合わせがなんか不思議な感じ
そして演奏が始まった・・・ら うお～～っ！ これスゴイ！ とてつもなく深くグルーブしながらタイトでスピード感がハンパじゃなくって おまけに全員目茶苦茶上手い！
なんだろう・・・この感じ ロックというより僕は「２１世紀の本当のJAZZ」という感じがした
そしてやる曲がなんとも「変」なんだ 最初の曲の終り近く・・・あれ？このメロディーは・・・「愛の賛歌」じゃないか！ そしてそれに続いてやったのがなんと「恋は水色」だもんね それもメロディーはまったく崩さずにずうっとCメロだけ弾いてるんだけど・・・なぜかスゴイ この曲、こんなにいい曲だったのか～ その次にやった曲は僕は知らないけどきっと有名な何かの曲なんだろうなあ
続いて「Take 5」「マイ・フェイバリット・シングス」とくればやっぱりJAZZなんだねえと思うけどその解釈というか崩し方がすごい そして最初から最後までものすごい勢いでドラムをぶっ叩いてた彼が実は脚を怪我していたと終了後聞かされたときはもう本当に思った
「あんたら変！凄すぎる！」
そして、ライブ終了後は主催企画者の川口雅巳氏のセッティングで打ち上げが開かれた いやあもうみんな和気あいあいとすごくいい雰囲気だ あれだけのいい演奏をしたり聴いたりしたあとだもんね それに恒例になった川口氏お手製のツナカレー・・・僕もおすそ分けにあずかったけど、これがまた美味いんだ～！いやあいいライブだったなあ
それにしても不良中年たちの酒宴は終りが見えてこない・・・今夜は「ナイトボイル」・・・あ、夜更かしね（by Ryouta Hayashi）
高円寺ライブハウス ペンギンハウス
