彼岸かよ      23日

今日は一日曇り・・・で、高円寺の街も涼しい 今日の出演者のうち車で来たミュージシャンたちがぼやいていた 「駐車場がなかなか空いてない」「道路がやけに混んでる・・・」

思い当たる節があった 高円寺には お寺が多い そして・・・お墓も

ということじゃないのかな 違うかな? まあとにかくお彼岸、そして秋分だ 明日からは夜のほうが長くなる

さて、お彼岸にはこんな音が一番似合う?・・・今日最初の演奏者は和太鼓の 鼓次郎 だ

なんか急に髪の毛が短くなった彼に思わず「リクルートカット?」と訊いてしまったが、「床屋で居眠りしたらこんな頭にされちゃいました」ということだ

さて、今日の鼓次郎は前回より太鼓の数も増えそしてエフェクターやパソコンも使った「空間系」なサウンドだった 普通に和太鼓を叩くのもいいけど、こういうコンセプトっていいよね 彼らしい

いつもどおり気合のすごく入った演奏だった

2番目の出演者は打って変わる・・・のは最近のペンギンハウスでよくあることだが・・・ギター弾き語りの 山田宏樹 だ リハのとき彼がいつも愛用しているGibson Southern Jumboに僕と同じL.R,BAGGSのピックアップを搭載しているのを発見 思わずピックアップ談義に花が咲いてしまった

さて、今日の彼のライブ いつもと同じようにしっとりと柔らかく大人のロマンチシズムでしっかり織り上げた上質の上着のような肌触り・・・いいよね こういうしっとりとジェントリーに「大人の歌」が歌えるシンガー ただ、うっかりしていた ライブ中の彼の写真を撮るのをすっかり忘れていた

と、言うのも彼の演奏中に「リバーブ」の調子が急におかしくなってその対応に追われていたので・・・結局リバーブはその後正常に戻ったのだが・・・なんだったんだろう もしかすると昨日の「ジャマイカン」のボイスのせいかな(笑) そういうわけで今日は今までの彼の演奏シーンを集めて・・・こう見てると なかなかオシャレだ

3組目はユニットだ 大野慎矢(vo/p)と菅原雄大(cello)の2人「山村暮鳥を歌う」 ボーカルの大野は山村暮鳥や大手たくじなど、明治~大正などに活躍していた詩人の詩に曲をつけて歌う 単にそれだけじゃなくてちゃんとそれを「エンタテイメント」として成立させているのは彼のボーカルに力があり言葉に魂があるからなんだろうなあ そして、相方菅原のチェロの音の絶妙なこと・・・

こういう難しいテーマやスタイルにずっと取り組んでいる彼らに敬意を感じる

そして、最後に登場するのはペンギンハウスでもなかなか人気のあるユニット エソギエ だ

バリトンサックスの山中ヒデ之を中心に b ,ds ,per というリズム隊だけで構成されたこのユニットは重厚感のあるドライビングリズムにのった山中のそれこそ奔放なくらいなフレキシブルでインスピレーションが溢れ出したような演奏がやっぱり聴き手を楽しませちゃうんだなあ

今日はオープニングに山中がボイスパーカッションをやったり常に新しいこともどんどん取り入れてきて、次は何が出てくるのか・・・ちょっと「びっくり箱」みたいな演奏だった

お彼岸の夜、まるで邪気を追い払うようなドラム&パーカッションのバトル・・・さあ、もう秋なんだねえ

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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