朝、自宅のある八ヶ岳は晩秋のように冷え込んでいた 戻ってきてすぐ仕事だ
台風の通り過ぎた首都圏は少し涼しくなっていた
さて、今日のペンギンハウスライブ スタートはこの人からだ SHOTGUN BLADE 定番になってるブルーのセミアコギターにブルーのTシャツそしてブルージーンズ 肩には稲妻の模様のブルーのストラップ・・・そしてギターを構えるこのポーズもお馴染みだ 誰かSHOTGUN BLADEの「フィギュアー」造る人居ない? 絶対に売れ・・・はしないか(笑)
そんなフィギュアーのような彼だが演奏は新しいものを求め続けている 今日は曲を2つずつ続けるという”スピード感”のある進行でのステージだ 低音部を活かした重機関砲のようなギターサウンドは聴いてる者の身体をずっしりと連射する
2番目の演奏者は 地味KEN だ 僕がお休みしていた一昨日も出演、そして昨日は聴き手としてここに来ていて今日又出演・・・なんと僕より出勤率が高い!そして演奏が始まる
今日も彼の大好きな「Sweet Memories」から・・・ジェントリーにそしてセクシーに(笑)
途中で「Stay Blue」のチームメイト ドラゴン板谷をステージに呼び出し彼のハープを入れて2曲 長年一緒にやっているこの2人のチームプレイを観ているとまるで「ブラウニー・マギー&サニー・テリー」みたいだ 噂ではあんまり仲良くなかったらしいけど(笑)
3番目に登場するのは2人組ユニット 半バナナ だ マンスリーでここ「Kouen Temple星」にやってくる二人 ”王子”ことハヤシリョウタと”ライオン”ことヤスイシュンスケ
このしっかりショウアップを考えた2人のステージはとにかく楽しい 演奏もMCもだ
そのMCで王子が「今日は遠いな~~!」としきりに叫ぶ 何だと思ったら今日は”10月17日”それをもじって「トーイナ」・・・なるほどね(笑)
「半バナナのテーマ」に始まって「サワーチャンス」などお馴染みの曲が続くが、今日は初めて公開するという”カバー”を披露 それは戦前の外国人コメディアン(名前なんだったっけ)が歌ってたという「僕、色男だ」という曲 これがまたなんともレトロな感じとちょっとコミカルな歌詞と親しみ易いメロディーでいい曲だった それをまたちゃんとカバーできるんだからさすがは半バナナ
中に”パントマイム(?)”を入れたり今日もお楽しみ一杯のステージで客席を愉しませてくれた
そして、最後はこの人・・・たち 石田幹雄・・・ピアノソロ だが、今日はそこに田中彰己がライブペイントで参加する 異種格闘技的セッションだ
まずは石田だけでソロ・・・短い曲を・・・だけどいきなりフルパワーで情念が鍵盤から溢れ出す 一昨日の台風どころではない その演奏を傍らで緊張した表情で聴きながら立ち尽くす怪しい男・・・田中だ
石田は1曲目を弾き終わると一旦ステージから引っ込む 代わるように田中が絵筆を持ちステージ中央に立ち一枚の絵を描き上げる
2枚目にかかるところでまた石田が登場 ここからは2人の本当に緊張感の溢れるデスマッチが始まる 意思だの音は容赦なく音の攻撃の手を緩めない 田中も一歩も退かずにカンバスに絵の具を叩き込む
音が炎のように時空間を舐めつくす それを受けて絵は刻々と変化してゆく これが「ライブペイント」の面白さだ
僕も何度か経験しているが、書き始めと終りではまったく”別物”になるのだ
45分くらいの”デッドヒート”にみんな息を呑んで聴き入り見入る・・・やがて嵐が終わる
静かになったステージの上で、にっこり笑った2人ががっちりと握手する・・・これがライブ だ
高円寺ライブハウス ペンギンハウス