昼間の雨はすごかったねえ ちょうど起きて出かけようと思ってたらすごい雷鳴と雨音、一時間近く足止めくって外へ出たら「からっ」と晴れてた 空が眩しい・・・空が蒼い
さて、今日のペンギンライブはそんな青空のような爽やかなアコギの音でスタートした 弾き語りでギルドのアコギをいい音で鳴らすのはシンガーの深野一穂 ギターの音がとても気になったので(ここがギター弾きの性)リハのあと聞いてみたら小型のコンデンサーマイクがボデイーに仕込んであるのだという どうりでね! そのギターの音に負けないくらい柔らかで優しいとてもよく響く声で彼は歌う 静かに、ときに激しく 気持ちのいい音時間は途中ギターをピアノに持ち替えても変わらない こういうときの時間は本当にあっという間だ それにしてもあのギルド、いい音してたなあ
2番目のバンドの登場でその空気はあっという間に変わる まるであのにわか雨のように・・・いやいや、しっかり40分停滞しますぞ 決して悪口を言ってるのではないよ プランチャー・チョップステイックという長い名前のバンドはけっしてコミックバンドではないのだが・・・なんだか笑えてしまうのだ それはvo/gの彼のコミカルな表情とかbaのアベベがいつもかけてくる変態眼鏡のせいだけではない とにかくこのバンドは楽しい ちょっとエロネタが多いけどね(笑) でも音楽はやっぱりロックやファンクなんだよね ぐいぐいと力技で気持ちのいいノリで客を引っ張ってゆく それにしても「フライングV」が妙に似合ってるよね
3番目はもうペンギンでは「大御所」と言ってもいいSUGAR CANEだ
リーダーTAROの切れ味のいいギターとホットなボーカルはいつもゴキゲンなグルーブで聴いてる者をどんどんいい場所へと連れてってくれるよ 後味がいいんだよねえこのバンドの音は 飽きがこない音だよねえ 一見軽いように見せてどっしりと重量のあるリズムは本当に体が思わず動いてしまう こういうバンドのときは座ってオペレートする気になれない・・・今夜のTAROはさらにヒートアップしてるなあ・・・おお、TAROのトレードマークのテレキャス・・・スカイブルーだ!
そして、この夜を絞めるのはLounge Farmの二人 今までのアップビートの連続でさすがにちょっと体が疲れた皆にはこのユニットの静かなボサノバリズムに乗ったギターやボーカルはすごくよく染み込んでくるね スカイブルー・・・と言うよりは夕暮れの地平線あたりの夕闇色かな・・・今夜のペンギンは荒くれた男どものが最後はすっかりおとなしくなってこの心地よいサウンドに浸ってたね ボサノバがナンバーの中心なのだけどjazzやロックもやる 僕はこの日ギタリストのケビン(ギブソンの古いフルアコでいい音を出す)が歌ったストーンズの「ルビーチューズデイ」が気に入ったね さてさて、熱演が続いた晩はどうしてもついつい時間が押してしまう おや、もうこんな時間だ さあ、最後はブルースでRounge Farmのステージは終わった 終了後にかけるBGMは何にしよう・・・少し迷って僕は映画「ギタリストの恋」のサントラ盤を選んだ え?皮肉じゃないよ(笑) 聴きたくなったんだ
・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・