さばちゃん?        11日

いやあ・・・寒いね 毎年この時期はそうだ・・・とは言っても3連休を挟んでその先もしばらく続くそうで・・・酷暑の夏もイヤだけど厳冬もヤダねえ

さて、3連休最初の今日のペンギンハウスライブは5組の登場

そのトップは女性弾き語りシンガー 小川京子 ペンギンハウスには2度目の出演だ

セミアコのエレキギターを通したアンプをすぐ横に置いてドライでちょっと固めの音を作りながらそこに歌を重ねてゆく わりとロウボイスな彼女の歌い方は”叫び”がつねに底にあるような・・・パンキッシュではないのだがもっと直接的で皮膚感覚的なアグレッシブさと哀しさが共存しているみたいだ

だから彼女の歌は”どかーん”と爆発的ではなく”野火”のようにじっくりとやってくる 気がつくとそのど真ん中に居るのだ 山崎ハコ、りりい・・・そんな歌手が昔そうだったように

2番目は2人組のアコースティックユニット 詩人山村暮鳥を歌う だ 大野慎矢(p/vo)と菅原雄大(cello)の2人が作る世界は明治~大正の詩人「山村暮鳥」「大手拓次」などの詩に曲をつけて演奏するという形でずうっとここペンギンハウスで演奏し続けている

もの静かで柔らかな音と歌い方なのだがボーカルの大野の歌ははげしく叫ぶのではなく息遣いの深さなどでその詩の持っている情念を表わしていく 決してジェントリーな”紳士”の言葉ではないのだ 今年は演奏活動に今までより重点を置いてゆくという言葉もあった・・・楽しみだ

3組目はペンギンハウスには初登場の3人組 sax , ,b ,ds のユニット くちなし だ

初登場とは言ってもベースは「DAKATZ」のメンバーだ サックスは身長が189センチとか・・・長身のプレイヤーだ

さて、このユニットの演奏はベースとドラムが重量感のあるがっしりとしたリズムパターンを作り上げ、その上にフリーフォームなアルトサックスの音が重なってゆくというスタイルだが、ロックとかジャズとかいうものよりもっと泥臭い・・・ファンクのようでもあり・・・ふと思ったのは「アフガニスタン」あたりの昔聴いた”部族”の戦闘のときの音楽みたいな・・・どこかに土ぼこりの匂いがしてくるようなサウンドだった それにしてもここのドラマーも女性で小柄なのだげ実にパワードラマーだった

そして4番目の演奏者は お馴染み たこボーband  だ

今日のメンバーは たこボー(vo/g)にリュウヘイ(b)それにオカケン(ds) というペンギンハウスでもお馴染みの顔合わせ

前回のたこボーbandのライブのときにたこボーから要望があったことを活かして今日は外音はボーカルだけ、それもあまり立ちすぎない程度に・・・「そこでやっている感じ」になるべく近い音で作ってみた

彼らも直前にスタジオに入ってきっちりとサウンド創りをしてきただけあって楽器とアンプから出てくる音だけでばっちりとバランス取りができていて「素材100%」ですごく気持ちがいい

ああ、こんないいバンドが出ている今日のペンギンライブを、もっと多くの人にぜひ楽しんでほしいねえ

そして今日最後の登場者は独唱パンクのこの男 チバ大三 だ

今日もトレードマークの「サバ」のイラスト入りのTシャツに身を包み今回はピックアップを交換したばかりのギターを抱えての演奏

もういきなり最初の曲から吼え叫びまくる 先日ここに出た「鈴木知文」の歌い方を見て共演の「片平誠」は「なんて無駄なパッションの使い方・・・」と大評価してたがチバはさらにそれがすごい

時にはスズをつけた片足をまるでフラミンゴのように跳ね上げながら叫ぶ叫ぶ喚くそして歌う

東北の岩手出身の彼ならではの切り口で歌われる「あまちゃん」そしてそれに続けて歌うのは・・・

「さばちゃんです」と言って始まった最後の曲は・・・お馴染みの「さば道」・・・だ!

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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