僕のブルースマン列伝 18

今日ご紹介するブルースマンはなんと左手の指が6本あったという

ハウンド・ドッグ・テイラー  Hound Dog Taylor

1915年4月12日1975年12月17日) は、アメリカ合衆国ブルースギタリストシンガーエルモア・ジェームス直系の荒削りで豪快なスライド・ギターが特長。ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウスロッカーズを結成して活動し、晩年になってからアリゲーター・レコードからリリースしたアルバムにより注目を集める。ハウスロッカーズはツイン・ギターとドラムスのトリオ形式で、ベーシストがいない変則的な編成。ここから繰り出されるサウンドは、セカンド・ギターのブリュワー・フィリップスがギタリストでありながらベーシスト的なプレイもするユニークなものであった。1915年、ミシシッピ州ナッチェスに生まれる。ギターを弾き始めたのは20歳の頃であった[1]。小作人として農業に従事する傍らミシシッピ州のジュークジョイントでプレイをしていたが、1942年にシカゴに移住する。シカゴではサウスサイド、ウェストサイドを中心にプレイするようになった。フレディ・キングのインスト・ナンバー”Hideaway”は、テイラーがこの頃シカゴのクラブで演奏していたものをキングが聴き、自分のレパートリーに取り入れたと言われている[2]。1960年には零細レーベル、ビー&ベイビーから、1962年にはファーマよりシングルをリリースしシカゴのシーンで人気を博すが、彼の存在が広く知られるには至らなかった[2]。1967年にはチェス・レコード傘下のチェッカーにもレコーディングを行っているが、当時はリリースされなかった[1]。この頃アメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバルのバンド・メンバーとしてヨーロッパ・ツアーも経験しているがあくまでもサポート役であり、注目を浴びるには至っていない[1]。1970年、ミシガン州のアンアーバー・ブルース・フェスティバルに出演する。翌1971年、テイラーとハウスロッカーズはアリゲーター・レコードからアルバム・デビューを果たした。アリゲーターは、レーベルの創設者のブルース・イグロアがテイラーのレコードをリリースするために立ち上げたレーベルであった。彼はそれまではデルマーク・レコードに勤務していたが、テイラーのレコードをデルマークでリリースすることを進言したものの断られたため、自己のレーベル設立に至った[3]。テイラーは、1973年にはセカンド・アルバムNatural Boogieをリリースし、1975年にはライブ盤Be Ware of the Dog!のリリースを準備していたものの、同年シカゴでガンのため死去。同作は彼の死去後にリリースとなった   以上「Wikipedia」より

とにかく僕は彼が大好きだ! その下手っぴーなスライドギターも甲高い声も含めてなんてブルースマンらしい人なんだろうなあ・・・そう思う

デビュー当時はまったく認められなくて、たまたまヨーロッパのブルースパッケージツアーの一員として「ココ・テイラー」や「リトル・ウォルター」などとともに参加しているのだが完全に「幕下」扱い


上の演奏なんか彼がメインでやってる演奏なのになぜかカメラはバックのリトル・ウォルターばっかりを写すとか、ココ・テイラーのバックをやったときなどは周りのバンドマンから「なんてヒドいギタリストだ!」と散々ひんしゅくを買い、映像ではすごく萎縮して演奏している彼が映ってる

そして彼がようやく認められるようになったのは「アリゲーターレーベル」からアルバムを出した頃・・・だからブルースの絶頂期というよりはもう「ロック」の時代に入ってからだった

荒削りで「自由奔放」な彼のスタイルが若者・・・まあ白人だが・・・の心をとらえ、僕の心もがっちり掴まえた 特に僕が大好きなのが彼の死後に発表されたライブアルバム「Bewear the Dog」・・・訳すと「犬に注意」だ

ここには最初から大声で笑う彼のMCから始まるライブの模様が収められてるのだがもう最高にゴキゲンだ そして1曲だけ入ってるもう一人のギタリスト「ブリュワー・フィリップス」・・彼は他の曲では終始ベース的な演奏に徹しているのだが・・・その彼をメインにしたギターインスト・・・もう最高!

スティービー・レイ・ボーンもいいけど、こういうギタリストもお手本にしてほしいねえ

ずっと以前のインタビューに応えて彼はこんなことを言っていた

「俺が死んだらみんな”あいつのギターは下手くそだったけどゴキゲンな音だったなあ”って言うんだろうなあ・・・」

テイラーのライブ映像はあのヨーロッパツアーのときの情けない姿を除けばちゃんとしたなものが残ってないのだが、この映像は荒いけどすごく雰囲気のある映像をお楽しみ下さい

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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