さて、昨日もちょっと話題に取り上げた「ワシントン条約」
なんとなくは知ってるけど実際にどういう内容なのか 読んでみた 全文読むとかなり長い・・・なのでこちらにリンクしておくからヒマなとき読んでみてね⇒「ワシントン条約」
そこにリストアップされている動植物はいわゆる絶滅危惧種が多く、およそ1000種類くらい これらのリストに乗ったものは輸出入が禁止されている
話しは全然飛ぶ
山梨県のほうへ車で行ったことのある人なら見たことあると思うのだが、中央道で東京方面から甲府盆地へ出て「甲府南IC」の少し手前あたりに来ると道の左のむこう・・小高い丘の上にちょっとドーム型をした大きな建物が見えるのだが これは「幸せの丘ありあんす」という・・・まあ美術館みたいなものだ
昔、かみさんと一緒にここに行ってみたことある 当時は山梨のテレビでしょっちゅうCMが流れてたので「じゃあ、一度行ってみようか」と
中に入るとガイドさんがいて案内してくれる そして最初はまず大きなホールのようなところに案内される するとそこには巨大な仏像のようなものが立っていてガイドさんの解説では「幸せを呼ぶ女神ルリエ」というのだそうだ かみさんは名前がちょっと本人と被ってたので喜んでたが別にありがたくも無い
次に案内されたのが同じ建物の中に在る「象牙美術館」そこには古今東西(主に中国だが)で作られた象牙美術品がそれこそ無数に展示されていた その美しさは本当に目を見張るばかりだったが・・ここらへんに来て僕はこの美術館が何のために作られたのかその理由がわかった
そこの母体は「山梨県印相協会」という組織で、つまりはんこ屋さんの組合がはんこ売るためのショウルームだったのだ(笑)
ガイドさんはその後決して押し付ける言い方ではなかったが「お土産にハンコいかがですか」という案内までちゃんとしたのは言うまでもない
さて、前置きがムチャクチャ長くなったけど・・・そう この「象牙」なんだ 今日のテーマは
今ではもちろん象牙の取引は国際間で厳重に禁止されてるが、それでもヤミでゾウを殺して象牙を盗るハンターがあとを絶たないらしい それだけいい儲けになるわけで・・・
今ではギターに象牙材を使うことはほとんどんくなったが、昔はブリッジのサドル、ネックのナットそれにピックにも象牙をつかったものが主流だったのだ 今でもかなりレアなんだが販売もされている それにしても右のサドル材、1本3000円だと!
かつてはまだセルロイドが発明される(1870年だそうだ)以前はその役目を象牙が担っていた
そうそう、1982年にポールマッカトニーとスティービー・ワンダーのDUOで大ヒットした「エボニーアンドアイボリー」という曲があった 白人と黒人の間の差別をなくそうというメッセージが込められていたこの曲のタイトルの「エボニー」は「黒檀」そして「アイボリー」は「象牙」・・・これはピアノの白鍵と黒鍵のことになぞらえてるんだけど、昔のピアノの鍵盤は本当に黒檀と象牙で出来てたんだよね
あと日本に目を移せば三味線に使われる「撥」・・・あれも元々象牙で作られてた(今じゃプラスチックが多いらしいけど)おまけにその先端にべっ甲をつけたものもあるので、まるでワシントン条約を踏みにじるようなものなのだが・・・こちらのほうがはるかに旧くからあったのだけどね
今日はギターからはかなり外れちゃったけど、明日は「ワシントン条約」つながりのもうひとつの話しだよ
高円寺ライブハウス ペンギンハウス