さて、今回のCD制作にあたって全曲のアレンジを僕が任されることになった
今回僕が一番心がけたのはなるべく彼の素晴らしいブルーボイス、そして歌の歌詞が耳によく入ること、それに何度聴いても飽きが来ないようなものにすること・・・それらをあわせると演奏はなるべくシンプルに・・・それをモットーにアレンジすることにした
それで、1曲ずつどんなスタイルにするかを考えた
1)恋してカラムーチョ
これは初めて泥窪がこの曲を演奏したときから構想が出来ていた マイナーコードの4ビートのテンポのいい曲だ これはもう「ジプシースィング」スタイルしかない!
そこで僕がアコギでリズムと間奏でのオブリ、そしてベースを担当、瀬山にドラムをやってもらうことにした 普通一般的にはドラムも裏拍ありの4ビートスタイルにするのだが、瀬山にはあえて2ビートのパターン・・・どちらかというと「ロカビリー」っぽいフレーズで叩いてもらうことにした
2)自転車
この曲は軽快なちょっとテンポの速いシャッフルのブルースっぽい曲だ 僕はエレキギターで泥窪が元々自分でやっていたリフパターンを弾くこちに ここでは瀬山ドラムはハイハットのシンコペを活かしたパターンで ちょっと「カントリーロック」っぽいスタイルにした
3)無花果
これはサビの部分がちょっと面白いパターンを持ったブルーススタイル この曲は典型的な「シカゴブルース」スタイルでやることにした エレキギターで典型的シカゴスタイルのベースラン、そしてオブリでスライドを入れることにした
4)ピラニア
元は「レゲエ」パターンで演奏されてたが僕はこれを4ビートっぽいスタイルでアレンジした ヒントとしてはビートルズの「When I’m 64」が下敷きになってる 今回の中では僕自身はこのテイクが一番気に入ってる
後半はまた次回
高円寺ライブハウス ペンギンハウス