「変」ばかり     9日

なんか台風が近付いてるって言うんでお天気の変わり方が烈しいなあ

今日・・・ペンギンハウスで使ってたプリンターが壊れたので新宿まで買いに・・・

買い物を終えて外に出たら烈しい雨 出るときは全然降ってなかったのに 重たいプリンターをかかえて駅まで小走り 土曜日のライブで痛めた背筋がまだ痛む ひええええ~

さて、台風が近付いてるからってでもないんだろうが今日のペンギンハウスはそりゃあすごいミュージシャンたちが集まっちゃった

最初の演奏者は これはお馴染み 東京セッション だ ホシカワとマツイ この「鉄壁」な二人はもう互いのちょっとした動きにもすぐに敏感に反応するそれぞれのアンテナが暗闇の中で飛び交うコウモリのようにぴったりと相手を捕らえている

なのだけど、めったに観られない彼らのリハを今日は見れた これはいわば「賄い料理」のようなもので「身内」というか僕だけが見られるのだが・・・これが楽しいんだよね だってマツイのリードボーカルって本番ではまず無いしねえ

そして本番になるとあのいつもの予測不能な不条理ロックオペラのようなステージが炸裂する オンとオフのホシカワは別人になる(笑)
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さて、2番目に登場するのはペンンギンハウスへは2度目のアーティスト ムスキアルバボリー だ

この人・・・とにかく凄い 何がって、説明するの難しいのだがスタイルはギターの弾き語り・・・いや「語り」ってのはどうなんだろう 歌ではあるのだが歌ではないような気もする

あえていえば「ボイス」かな・・・まず「歌詞」がまったく意味不明 何語なのかもわからない もしかすると「何語でもない」のかも知れない 若い人は知ってるかなあ・・・むかしタモリがやってた「ハナモゲラ語」って・・・ああいうのかも知れない そして彼の発声がまたとんでもないんだ

囁くようなウィスパーボイスから突然シャウトや奇妙なボイスに豹変する その紅しょうがのようなヘアーとともに声もとんでもない色を出す あ!これ全部ホメてるんだからね 念のため

そのとんでもなく変わるボイスの音圧をコントロールするための彼のマイクワークも特別だ これって当然「確信犯的」にやってるのだよね
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そして3番目・・・とんでもない人たちがまた出てくる g/vo , g , b , ds の4人ユニット Mr.ばろうず

彼らの演奏はまたものすごく強烈に「異端」の匂いがする その特徴はなんといっても「暗さ」だ

暗いといってもいわゆる「弱々しさ」「脆さ」とはまったく違う 「ダークネス」の持つエネルギーはまるでブラックホールのようにそこの空間を歪ませてしまうほどだ スギサキのボーカルは歌うというより80%は「叫び」だ! 重々しいのに妙にダンサブルなビートとクレイジーなモリのリードギター

へたなデスメタルやハードコアパンクよりこれは効くよ・・・ただし僕の背筋はミシミシ言ってる(笑)
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そして最後の演奏者 g , b , dsのトリオ DBS3 が登場する セッティング入れ替えのとき僕はギターのハラに頼みごとをした 「このアンプよかったら使ってくれる?」 それはBOGNERのギターアンプ ばろうずのスギサキはこれが好きなのでステージにはこのアンプが残されていた ハラはいつもはFENDERを使ってるので本当は入れ替えてあげなくちゃとは思ったのだが、なにしろ背筋がムチャしんどいのでなるべくならこのままでと・・・すると彼は「いいよ」と快く聞いてくれた

そして彼らの演奏が始まった その瞬間、僕は思った 「しまった~!」

FENDERに比べるとBOGNERの音は「直進性」が強い スッコーンと抜けてくるうえにJCと比べるとコシが強い マグナム弾みたいだ それをこのハラタカシという凶悪な(笑)ギタリストに渡してしまったのは完全に僕の失敗だ(笑)

とにかくいきなり最初からDBS3は155キロの直球をガンガン投げてくる 今日のキャッチャーつまりPAオペレーターにこの剛速球はあまりにも過酷だった 耳にではない 腰になのだ

こんなすごい演奏聴いてるとついつい体が動いてしまうのよね・・・そのたびに背筋がミシミシ・・・ひええ~ まるでドイツのシュートを受け続けるブラジルのゴールキーパーのように・・・って観てないのだけど、いやいや今日の皆さんにはもう「完敗!」

それにしてもすごいメンバーばかりが揃っちゃったなあ~
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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