いやあ、高円寺の阿波踊りが終わった途端なんだか急に涼しくなったねえ
やっぱりあれが終わると秋が来るのかなあ・・・本当に久し振りに一切エアコンのお世話にならずに眠れた昨夜
さて、今日のペンギンハウスの出演者は全員ギターの弾き語りシンガーだ それにも色々なスタイルがあって面白いのだ
最初の演奏者は 地味KEN だ GODINのエレアコに前回まではスチール弦を張っていたが、今回からまたナイロン弦に戻した 僕の好みだけ言わせてもらえばこちらの音のほうが彼らしくていいな あの弦がフレットにピシンと当たる音っていい味だよね スチール弦ではこのニュアンスを出すのが難しい 有山淳司なんかはやってるけどね 今日は井上揚水の名曲「傘がない」のカバーを持ってきてそこに自分のオリジナルをくっつけるという「禁じ手」(笑)を出すなんてこの人にしかできない・・・一応褒めてるつもりだけど(笑) 比較的年齢層の若い聴き手相手にこのおじさん・・・いい味出していた!
2番目は同じくアコギの弾き語りの HEART OF SILVER だ
彼はといえばもうおなじみになってるが YAIRI のアコギにピックアップをつけてそれを限りなくビッグサウンドで歪ませた音での演奏 それは紛れも無く そして上質なロックだ 最近はペンギンハウスへの出場回数も増えてきているが、それをしつつ自分のサウンドを着実に積み立ててきている
このロックスピリット溢れる演奏に僕も敬意を表して、出来得る限りいい環境を・・・そこで今改良中の照明設備の実験台になってもらった(笑) 本人にはメイワクだったかも知れないけど・・・限りなくロックっぽく・・・はまだまだだけどね(笑)
3番目は弾き語り、しかし今度はエレキギターだけどスタイルはちょっと穏やかなのかなあ・・・いつもはsax/vo のイノッチとのコンビで登場する スギナミガールフレンドフォーエバー ・・・という長い名前のユニtットは今日は g/vo のワカバヤシのソロバージョンだ
いつもステージからはみ出してしまいそうな彼のパフォーマンスは元気が溢れているけど・・・ふと気がつくとその歌われてる内容は妙に物寂しいのだ この年代のソングライターに共通して流れている「無力感」が彼の歌にもしっかりと流れているのだ 元気であるほど、なんか切ないのだよね
そして最後・・・ペンギンハウスには2度目の登場なのだけど僕は初めてお目にかかるアコギ弾き語りの 長谷川雄二 だ
事前にもらっていたCDやYOUTUBEで彼の演奏の凄さは予備知識としては知っていたつもりだったが、いざ「生物(なまもの)」として目の前で観た彼はその想像をはるかに超えるものだった
つくづく「音楽はライブでなきゃ」というのを彼のステージを見ているとつくづく実感する
歌はもう本当にいい 上手いとかいう「垣根」はもうとっくに乗り越えている その先にある「語り継ぐべきもの」が彼の中にはもう溢れるほどにある 溢れてこぼれて・・・それが客席にいる聴き手にもう「情念のシャワー」のように降りかかる で、居て彼の演奏はどこか「ハードボイルド」のようなクールさもある 勿論あのスキンヘッドの強面が醸しだす強烈なインパクトもあるが、やはり「歌うたい」としての彼の真摯さがいいものを生み出しているんだろうなあ・・・いやあ、良かったなあ
そしてもうひとつ・・・彼のギターワークはストロークもフィンガーピッキングも含めて「完璧」なコントロールには恐れ入ったなあ すべての弾き語りで演奏しているミュージシャンはいいお手本になると思うよ!
高円寺ライブハウス ペンギンハウス