黒服たち    14日

「黒い衣装」というと一般には「礼服」「喪服」というイメージがあるだろう あるいは「黒服」といえば水商売の男性のことだ

ペンギンハウスに出演しているミュージシャンにも「衣装は黒」と決めてる人がけっこういる 「黒の女」といえば藤原愛、それにコーヘイフジノ、最近の寺田町・・・とか 実は以前の僕もライブやるときは黒・・・というしきたりみたいなものがあった なんとなくだけど、黒を切ると気合いが入るような気がして・・・しかし、最近は「赤」ばかり着るようになった

それもひとえに自ら「赤い男」と自認する西山正規が「ジーさんには赤が絶対似合うから!」というしつこい勧誘をするのに負けてしまったからだが(笑)今ではけっこう気に入ってる

さて、今日はどうも黒が好きなミュージシャンが集まってしまったようだ

最初の演奏者はアコギ弾き語りの らんぶりんたあとる だ

確か前回は全身グレイでまとめてた彼・・・なかなかお洒落なのだが、今日は帽子もシャツもパンツも全身黒

けっこう長身な彼は背筋をまっすぐ伸ばし、そしてその姿勢そのままのような歌を歌う

この世の中を本当に一人の青年の素直で単直な目で見つめた景色が彼の歌にそのままなっているようだ だから旅をするのが好きなのかも知れない

一箇所に留まってやってくるものをじっと見続ける・・・というのも好きだけど彼のように世界と向き合ってる生き方から見えるものをぜひ多くの人たちに見せてほしい

最後に歌った「魔法よ消えないで」という曲・・・何度も繰り返されるその言葉の「魔法」って何だったのだろう
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あ、ここで断っておくけど今日の出演者は全部で3組だ もう一組入れようかとマスターも悩んだらしいが、結局「雰囲気」を重視して3組にしたといういきさつがある だから今日は全員ソロでアコギの弾き語りのシンガーばかりになった

そして2番目に登場するのは最近なかなかのハイレベルでディープな表現に磨きがすごい女性シンガーソングライター アサダマオ だ

今日はお盆ということで(そうか、新暦ではそうなんだ)それに結びつけたMCも彼女ならではのウィットとブラックなジョークに満ちている 「数々のアバンチュールを経て私たちがいる」という言葉・・・いいねえ 気に入ったよ

そして今日のアサダソングはけっこうダンサブルなビートをともなった「ラップ調」の歌が多かった

それも彼女らしいたっぷりと毒気を持った言葉が「マザーグース」や「連奏ゲーム」のように小気味いいテンポでポンポンと飛び出す そんな彼女も黒ではないがかなり暗い紺色のトレーナーに下はブラックジーンズだった ところで、下の真ん中の写真 カメラの露出のカンケイでこんなの撮れたけど・・・ちょっと「霊的」ちゃう?
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そして、3番目にして最後に登場するのはこのシンガー 山田庵巳 だ

彼は毎回切り口のうんと違うステージングを多分彼自身の「嗅覚」から引きずりだしてくるが、今日はなんだかお芝居というか一歩間違うと「コント」になりかねないギリギリのパフォーマンスをしていた なんと言ってもなぜか「ペッパー警部」が出てきちゃう「独り芝居」は一体どこへ行くんだろうというちょっと「テーマパーク」みたいな部分も見せながら、なぜかあまり気のあわない友人と「松屋」でウナギを食ってたりする・・・どこへ行っちゃうんだろうという今日の支離滅裂なお話にやっぱりちゃんとした「オチ」をつけてゆくのは彼の曲なんだなあ

ふだんあまり出してくることのなかった曲がドンドン出てきた今日の山田庵巳のステージ

そして、そうそう彼も衣装は黒だった 写真では紺に見えるけど まあ偶然なんだろうけどね
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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