毎日暑いねえ~ 真夏だねえ~ あまりに暑いからこのところ続けていた「藪こぎウォーキング」もしばらくはお休み・・・気温が35度にもなる日中に運動は命の危険があると・・・脅かされたからだ
健康のためのことで命を失っては意味がない
今日、住んでいる家のすぐ近くの八幡神社ではお祭りが開かれている
東京の夏祭りは今頃開かれるのだね お盆には人が居なくなっちゃうからねえ
さて、そんな真夏の週末 ここ高円寺の地下のライブハウスではどんなことが起きていたのか・・・ではレポートスタート!
最初の演奏者は vo , g , b , dsの4人編成のユニット もうしわけていど だ
彼らの出演はずいぶんと久しぶり・・・たしか前回が去年の11月だったと思う それにはわけがあって、ボーカルの女性が現在仕事の都合でオーストラリアに在住 今回は久しぶりのお休みで日本に帰ってくるタイミングにあわせての出演ということだ
彼女のボーカルにはぐうっと寄せてくるような迫力と聴かせる説得力がある ちょっとまだJポップなんていうシーンが出てくる前にあった懐かしい90年代の(その頃は何て言われてたのかな)匂いがする それに3リズムだけに絞ったバックの音がタイトにまとまっていて(みんな上手いんだ)ギターとベースのリフの絡み方なんかが気持ちいいなあ 日本にいればもっと活動できるのにねえ~
2番はいつも何かサプライズなプレイを仕込んでくる鬼才ギタリスト&シンガー ソラトブだ
今日はリハのセッティングのときに「今日は機材少ないですよ」と僕に告げる 確かに見ればいつも一面にならぶ機材がちょっと少ないかも・・・でも騙されないぞ(笑)
そしてあのイコライジングとフランジャーの無茶苦茶かかった元の声の原型を留めない不思議なボイスで曲が始まる・・・ここはいつもと変わらない
だが、彼が「ここで変身します(変装だったかな)」と言いながらあの独特ないつものビザールギターを肩から下ろすとなんとバンジョー(6弦のギターバンジョーだ)を取り出した 胸元には首から吊るした奇妙な電卓のおもちゃのようなヘンなものがぶら下がってる
そして歌い始めたのは昔野坂昭如が歌ってた「マリリンモンロー・ノーリターン」 それも深くディレイとフランジャーをかけたすごく奇妙な声で・・・そして演奏しながら途中で首から下げたその「変なもののボタンを押す するとそのたびに「ウイ~ン」とか「ワンワン」とか色々な音や声がそこから出てくる そうなんだ これは一種のサンプラーなのかあ しかし、色々なものをよく見つけてくる男だ
そして最後は彼の代表作「オレンジと青と白」 このなんとも情感溢れる曲・・・歌詞は「オレンジ、と、青と白・・・だんだん消えて黒」 これだけなのだ でも真夏の沈み行く太陽が眼に浮かぶのだ
3番目はふたたびバンドになる ギタリストの中川を中心にしたその名もずばり 中川カルテット+1 g , ds , p ,as の4人に今回はもう1本asが入って5人編成だった
いつもは中川のオリジナルばかり演奏するジャズ系インストグループだが、今日は珍しくカバーを2曲 その曲はビル・フリーゼルというギタリストのもので中川が非常に心酔しているということだったが・・・なるほど、2曲ともすごくいい曲だった そして、ここのピアニスト 石川剛という人 実にいい音を出すんだよなあ・・・ピアノを本当にちゃんと鳴らしていたなあ
最後の演奏者は久しぶりの登場 g/vo , ds/vo の2人編成のロックユニット カーリーズ だ
彼らのサウンドはもろR&Rなのだが、ちょっと普通のロックバンドと違うテイストを持っている
それが何なんだろう・・・今日注意深くそれを確かめるべく彼らのステージを見ていた 聴いてると自然にこちらの身体が動いてしまう この気持ちよさに理屈は要らないだろうけど・・・
彼らのリズムはわりと平べったい8ビートのように一見聞こえるのだが、佐藤洋樹 (Vocal & Guitar) のボーカルとギターはなんかブルースマンのように妙な有機的な一体感がある それを千野希 (Drums & Vocal)が本当にシンプルで骨組みだけで出来上がってるようなビートで支える
聴いててふと思った そうだ、ミシシッピーブルースの「R・L・バーンサイド」に似ている!千野希のブルースハープもなんだかミシシッピーっぽいサウンドだ そして、彼らが最後にやった「チェリー・オー・レディ・ボ」という曲・・・そのリズムを聴いてて僕はピーンと来た
終わってから彼らに聞いてみた 「あれって、ボ・ディドリーでしょ?」
にやっと笑って彼らは答えた 「あ、わかります?」 わかるさ(笑) あのギターは・・・ブライアン・ジョーンズだよね
高円寺ライブハウス ペンギンハウス