3組だけど    18日

今日18日のペンギンハウスライブの出演者は3組 PA担当者としては楽な日・・・だと思ってたら・・・

今日最初の演奏者は ソロアコギ弾き語りの HEART OF SILVER だ

いつも「アコギでロック」というスタイルにこだわる彼だが、今日リハのときに自分のギタ-プリアンプのセッティングについて僕に訊いてきた

「これ、と、これ・・・2パターンのイコライジングを作ってみたのですがどちらがいいでしょうか?」

彼はギターの音作りに対していつも真剣だ 「そうだねえ、最初のパターンは中音あたりがちょっと細いから歪ませた音に合うかもしれないね クリアートーンのときは後のほうを使えば?」

そう言うと「わかりました」 と今日の音作りはこれでいくことに うん、彼はいつもアコギの音をギリギリまで歪ませた音を使うんだけど、今日のパターンだと歪んだ音が潰れずにストロークのカッティングの音が活きてくる アコギでハードなロックを目指す・・・ペンギンハウスでもほかにやってるのは東京セッションのホシカワぐらいだ 貴重なことなのでいい音作りしてほしいね 今日の彼の演奏もゴキゲンにロックしてたなあ
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2番目の演奏者は ワナナバニ園 というなんともいい名前のユニットだ 僕ははじめてお目にかかるのだがペンギンハウスにはもうかなり前から出演しているユニットだ

メンバーは熊田央 (ds),ALI(b),種石幸也 (5弦b)尾上祐一(回擦胡、リボンコントローラ)の4人編成 彼らのプロフィールを見て驚いた なんと2010年にこのペンギンハウスでのセッションをきっかけに生まれたという つまりメイドインペンギンハウスだったのだ

さて、その尾上祐一という人の使う楽器「回擦胡」と「リボンコントローラ」というのが気になった

見せてもらうと両方とも彼の手作りだそうで回擦胡は仕組みが2弦の弦楽器で音の出る仕組みがちょっと「ハーディガーディー」に似ているが面白い音を出していた そしてリボンコントローラというのは配線用具を使って作られている一種のシンセのようなというか鍵盤のないキーボードみたいな仕組みで音はちょっと「テルミン」に似てるかな・・・

とにかくこの楽器をメインにしてあとはドラムと二台のベースで音作りをしているのだが、このサウンドが本当にユニークというか独特なものがあった

ちょっと民族音楽的なのかな?と思うとプログレっぽかったりテクノみたいなところもあるし、アバンギャルドなのにポップなかんじでダンサブルだし、迫力あるし・・・いやあ、面白い演奏だった
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そしてワニバナナ園の演奏を客席で聴いていたのが最後に登場する DBS3 だ

彼らはメンバーそれぞれが顔見知りや友人であるようで、雰囲気的にもなんかいい感じになってたのだが、前のバンドのいい演奏を観ちゃってこりゃあ「火がつく」だろうな・・・と思ってたら案の定(笑) いや、火がつかなくたっていつものDBS3の演奏はすごいのだ それにさらにポーカーチップを上乗せしてゆくような・・・これはもう「ロイヤスストレートフラッシュ」しかないね(笑)

最後の曲では客席のリクエストに応えてドラム福島の「4つ打ち」は出るわ、いつもはどちらかというと「クール」にギターを弾くハラタカシがめずらしくスクィーズギターを弾いたりと・・・いやいや、バンドマン同士のこういう意地の張り合いというか刺激の交歓ていいよね 一番得しちゃうのは勿論それを観ていたお客さんだ いやあ、今日は3対バンですごくお腹一杯だ!

PAは・・・疲れたよ~(笑)
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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