日常から離れ   8日

今日は「中秋の名月」なんだね まだ9月に入ったばかりなのに・・・なんか季節までどんどん早く進んでゆくようだね 残念ながら今夜の満月は見れそうもない・・・すっぽり雨雲の中、今夜の高円寺だ

さて、今日はこの人から始まったペンギンハウスライブ ギター弾き語りの Behring だ

彼女のオリジナルにはラブソングが多いが、そこには「なよなよ」と思いに打ち沈むような歌ではなく、つねにきりっと前を見据えて力強く屹立している女性の姿が姿が見える 僕があらためて言うまでもなく女性は恋愛でも人生でも強いのだ Behringの歌にもそれが強く息づいている
001002003004005

2番目の演奏者はやはり女性でギターの弾き語りシンガーだ しかし、前のシンガーとは持ってる世界がまるで違う アサダマオ の歌は最近はほとんどラップ調のスタイルで歌われる

その歌詞は恐るべきテンポでまるで機関銃のように次々飛び出してくる言葉の洪水・・・そしてそれらの言葉は小気味のいいテンポでまるでマザーグースの連奏ゲームのように撃ち出され続く

うっかりすると聞き逃してしまいそうな言葉たち・・・その中には「放送禁止用語」もいっぱい飛び出してくる その言葉たちに翻弄されながらふと、もっと壮大なトラップが仕掛けられていることに気がつく僕ら・・・見事にマオの罠にかかってしまっている
006007008009010

「トラップ」といえば、次に登場する 山田庵巳 が創り出す世界もいつもトラップのような迷宮のような独特の「結界」を作り出す 今日の彼はいつもの9弦ナイロン弦ギターのほかに今まで使ったことの無い機材を持ってきた それはタイピンマイクとギターピックアップ・・・そのどちらも「ワイヤレス」システムが入っていた それを使って何をするのかと思えば「今日はシェークスピアをやるんです」・・・と庵巳 つまりギターを弾きながら席から立ち上がって、そこで演劇のようにセリフを話すということらしい

毎回何かを仕込んでいる彼だが、今回はまた面白いことを考えてきた リハではワイヤレスのピックアップとマイクのギターの音のミックスによる音作り、そして立ち上がってピンマイクでの音声作り・・・そこらへんを今日は入念に作り上げた 完ぺき主義者の庵巳もなんとか納得だ

さて本番・・・演奏をしながら庵巳が立ち上がる・・・そのままステージ上手へ、そして声を出す

「オフェリア!」・・・うん、なんとか上手くいった・・・マイクなしでも聴こえたけど(笑)
011012013014

ここまでソロミュージシャンが続いたが、今夜の最後をつとめるのはg/vo , b/cho の2ピースユニット 半バナナ 

実は山田庵巳と半バナナは先月に続いての対バンだ 庵巳が「夜」をイメージさせるなら彼らは「昼」といった感じかな? でも、彼らの距離感は意外と近い

とにかく普段の僕らが抱えている日常というものから手段は違ってもひと時でも引き剥がしてくれる力・・・そういうものが彼らの演奏にはあるのだ

あの天真爛漫な陽気さが「きらきら」光りながら聴き手を今の場所からちょっと違う場所まで「ワープ」させてくれる だからみんな安心して一緒に歌うのだね 「半分のバナナ~の~ショ~ウ!」 って
015018016019017

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする