いやいやあ、11月になったねえ とにかく10月が終わった・・・というほっと感を味わいつつも身体に残るダメージがハンパじゃない・・・まあとにかく11月だ
今日明日と高円寺の街は「高円寺フェスティバル」ということでお祭り騒ぎ・・・のはずだったが、生憎今日は冷たい雨空・・・人出もやけに少ない そんな感じで始まった11月 ここ地下のライブハウスはどんなだったろうか
今日最初の演奏者はなんと 9413・・・え、昨日も出てたよね?
そうです 二日連続 そして10月の最終日つまり30年目の最後の日そして31年目の最初の日を彼らは飾ってくれた さすがに昨日の今日でボーカルのアツシの声はだいぶ擦れ気味のリハだったが、本番はちゃんと出てくれてたんで一安心 今日は3人編成での演奏 バンドも二日目の今日は力が抜けてこなれたサウンドは気持ちよかったなあ・・・パワーがそのぶんムダなく放出されたような演奏だった それにしてもお疲れ様 元気だねえ~
2番目はやはり g/vo , b , ds の3ピースユニット ブラン が登場だ
そういえばずいぶん久しぶりのような気がする g/vo のアダチはトレードマークの白い襟つきシャツにSGギターを烈しくかき鳴らしあの爆音でありなお叙情的なブランサウンドは久しぶりに聴いてもやっぱりどっか~んと飛び込んでくる
パンクのようでもっと内面の深いところから吹き上がる彼らの演奏はもうもうペンギンハウスの空気を沸騰させてしまった このあとはどうなるのか・・・
さて、3番目に登場したのは彼らも毎月ここに出演しているユニット 吐息 だ
ただ、先月でベースのジョニーが抜けて今日は g/vo , ds の2人編成に”戻った”
戻ったというのは元々この編成でやっていた彼らだから そして久しぶりに聴いた2人吐息・・・ジョニーがいたときのロックバンドっぽい音が良かったので、さて二人に戻ってどうかな・・・ちょっと心配もあった
でも彼らの演奏を聴いてるとそれは杞憂だとわかった 吐息はまた以前のあの吐息に戻っていた
今日は最初から最後までずうっとバラードばかり バンドではちょっとロッキンにやっていた曲も今日はしっとりとやっていた コウノはギターを2台のアンプにつなぎ爆音ではなくフランジャー効果をたっぷり利かせたギターサウンドを作っていた 今日はもう「しっとりしっとり」とした演奏に終始していた彼ら・・・この「再成」を見守りたくなっていた
「しっとり」はこの人 最後に登場した らりは もそうだった
らりはproject などのユニットで普段はエレキギターを弾いてる彼が今日はアコギで弾き語りだ
エレキギターでは本当に神業のようなギタープレイを見せる彼のアコースティックはどうなんだろう・・・彼の演奏を見守ることにした すると・・・
いやあ、この人はすごい! アコギでも彼のギタープレイはパーフェクトだ フラットピックを使った奏法でストロークからアルペジオまで・・・そのサウンドコントロールの絶妙さには舌を巻いたよ
GIBSONのL-0という小柄で弾き易くよく鳴るけど決して豊かな音が出るわけではないこのギターから繊細な単弦弾きからがっつりとしたストロークまで・・・そしてこの小さなボディーからは信じられないくらいのどっしりとした低音まで引き出し、必要な時に必要ななところに必要な音だけを入れていくという演奏は非の打ちどころがない いやあ、やっぱり素晴らしいギタリストだ!
そして、そのギターを弾きながらS&Gの「ミセスロビンソン」など珠玉のような演奏・・・バラードが多かったがじつにしっとりといい演奏だった 年季のたっぷり利いた演奏・・・いいよねえ
高円寺ライブハウス ペンギンハウス