僕らの北沢話  39

さて、数日間の悪戦苦闘の塗装はがしが終りやっと綺麗なタイル地(それは黒だったが)が現れた

そこから今度はどういった内装にするか・・・ミーティングが重ねられ大体の内容が決まったScan0025

図面は一応建築学科に通っていた僕が書いた 右のような感じだ

工事は・・・最初僕がやろうとも思ったのだが、それは「ムリだ」と却下され(笑)メンバーの一人の知り合いの大工さんに頼むことにした やってきたのはかなり高齢の棟梁だったがいかにも人が良さそうで長年のキャリアを積んだベテランという感じだった その棟梁に修子は「わたしたちとにかく予算がないんです なるべく安い値段でお願いします」と頼み込むと快く引き受けてくれた

塗装がされていた壁はほとんどはそのままでカウンター正面の壁だけは板張りに カウンターの材料だけはちょっと贅沢してベイマツの無垢材にしてもらった カウンターのイスは予算の都合もあって無垢の丸太を切っただけのもの この丸太がまた搬入直前まで深川の木場の川面に浮いmarutaisu1-thumb-200x150ていたやつで、持ってきたときはまだ濡れていてイソギンチャクなんかが付着していた この丸太のイスはそれからずいぶんしばらく海の匂いを漂わせていた

ホールの客席のイスはベンチ状に・・・テーブルはたしか僕らで作ったんだと思う

電気屋水道やガスの配管工事も終りガス台や水槽や湯沸かし器、冷蔵庫などが入って気がつけばちゃんと店らしいものが出来上がってきた

オープンの日取りも大体目安がついたころ・・・ひとつやるべきことがあった

それは店の名前を決めること そしてそのためのミーティングが開かれた

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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