寄せる波・引く波     31日

今日のペンギンライブはまさに多種多彩・・・まあいつもそうなのだが 特に今日の出演者はスタイルも編成もそれぞれなので聴いてた人はこの「チャンプルー状態」を楽しまなきゃ損だね
最初の出演者は謎の未確認生命体の宇宙人・・・というバンドなのだが 今までずうっとg/vo,p,b,dsの4人編成なのだが今日はピアノが抜けてトリオでの演奏になった その分というかギタートリオのカラーが強くなって今回はがっちりとしたインストナンバーを何曲も演奏してくれた このバンドはとにかく演奏がしっかりしていて完成度が高い 間に挟まってくるボーカル入りのナンバーもちょっとエッチなテーマがあったりしてなかなか楽しい 合間のMCもなかなか面白くて(やや下ネタが多いが)楽しませてくれる ちどことなくビーチボーイズを意識したような曲なんて夏向きでいいねえ 軽快軽快!
2番目は打って変わってソロシンガー矢島康孝の登場だ その前のバンドに比べれば音の大きさも量も桁違いに少なく静かな演奏 一瞬聴く側も意識を切り替えなくて
はならないが その静けさが染みてくると素朴なアコーステイックギターの音色とさらに輪をかけて素朴な彼の歌いぶりに皆が引き込まれてゆくのがわかる 海で押し寄せてくる波の次にさーっと引いていくあの引き波の静かな音・・・あれに近い あ、聞きほれていて僕はすっかり写真を撮るのを忘れていた ゴメン! とりあえず前回のときの写真で勘弁してください(長袖じゃん いつの?)
3番目はくさむらという名のバンド 聞き覚えがないバンドだなあ・・・と
思ってたらじつはたこボーのユニットでほぼたこボーbandなのだがこの
3人はそのはるか前に一緒にユニットをやっていたそうで その時のバンド名らしい だから演奏は当然たこボーbandの音になるのだろうと思ってたら、彼自身が「今日はゆる~い演奏になる」といってたようになんだかいつものあの音とはちょっと違っていた それはお馴染みのSGやフライングVではなくストラトを抱えてたという理由だけではなく なんかいつもたこボーbandや半takoの時に彼が見せるちょっとアグレッシブなピリピリしたところが影をひそめなんだかたこボー自身すごくリラックスして楽しそうに演奏しているような感じだった もちろん演奏は最高!みんなすっかり楽しんで聴いていた
そして大波が寄せて最後の引き波となる出演はROCKIN ENOCKYの登場だ 以前あるパンク系のイベントライブになぜか出演していてその独特の演奏スタイルでパンク好きな若者たちをおおいにのせてしまった彼の実力は今日も大いに発揮された テンガロンハットを被りテレキャスを古~いGIBSONのアンプに突っ込んで自作の不思議な足踏みドラムとハイ(低いからロウだが)ハットを踏んでリズムを出しながら歌うのは本当に素朴な感じのするカントリーソングやロカビリーだったりするのだがこれが実にいい! 日本でカントリーをやってる連中は大抵持って回ったようにスタイルばっかり先行してなんか狭い感じがする(特にブルーグラスとか)のだが彼のカントリーソングは全然違う なんていうか自然体で余計な力が全然入ってない それがかえって本場のカントリーを聴いているような気にさせるのか・・・彼の演奏を聴いてると本当にテキサスかどこかのバーに居るような気分になってしまう たこボーが思わずつぶやいた 「う~んステーキが食べたくなった」 そして最後、アンコールに応えて演奏する彼がほかの出演者に声をかけた たこボー、宇宙人のギターそして矢島くんまでが加わっての大セッション いやああ、盛り上がった 引き波かと思ってたらとんでもなく大きな波が最後に打ち寄せてきたペンギンハウスでした

・・・そして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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