ギターを弾こう   15

さて、今日は映画のはなし

映画にギターやギタリストが出てくる話ってたぶんかなりあるんだと思う その中で僕が実際に観て覚えてるのだけに限定するけど

まずは1969年に公開された大島渚監督のATGシネマの『新宿泥棒日記』 これは当時人気のsinjyuku01あったイラストレーター横尾忠則と女優横山リエが主役で、実際にある新宿「紀伊国屋書店」など新宿の街を舞台にしたかなりシュールで難解な映画だった その中で当時もうスターだった劇団「状況劇場」の座長唐十郎が劇中狂言まわしのようにたびたび登場するのだが、それが裸でギターを抱えて歌いながら新宿の夜の街を歩くというシーンで、当時の唐の異様なくらいの迫力がスクリーンから飛び出してきそうで、これを観た当時まだ高校生だった僕はしばらく「トラウマ」になったほどだ ちなみに唐十郎は今の僕が住んでいるところのすぐ近所に居を構えていてたまに表で見かけるが、体の具合も悪いようで今ではすっかり大人しいおじいさんになっている

次は『エレキの若大将』 これは東宝映画でずっと「若大将シリーズ」として続いてたなかのひとつ寺内タケシ 公開は1965年 すきやき屋「田能久」の若大将(加山雄三)が賞金目当てに勝ち抜きエレキバンド合戦に挑むという話なのだが、劇中で僕が笑ったのは若大将がギターの練習をしているとそこへ出入りの蕎麦屋の出前もちがやってきてその様子を見ている 若大将がそれに気がつき「こっちへおいでよ」と誘いその男にギターを渡す すると男は「これがエレキギターってやつですか・・一度弾いてみたかったんですよ」・・とギターを手にするといきなりものすごいテクニックで弾きはじめる・というありえないストーリーなのだが、この蕎麦屋の役やってたのが寺内たけしだった

さて、今度は洋画に行こう

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まずはカラテ映画「ベストキッド」で大当たりした役者ラルフ・マッツォがそのまま設定を音楽に変えて主役の『クロスロード』

今度はブルースマン「ロバート・ジョンソン」に憧れた少年がジョンソンの未発掘の名曲を探しに伝説のブルースマン「ウィリー・ブラウン」と一緒に南部へ旅に行き、そこで「悪魔」と出会いなんと対決をするというストーリーで、悪魔の手先になって少年とギターテク対決する超絶ギタリスト役は「スティーブ・バイ」が演じていてこの対決は笑える 劇中マッツォの弾くギターはすべて「ライ・クーダー」が吹き替えで弾いていたっけ

あとこの手の映画だと「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のストーリーで1950年代にタイムスリップback-to-the-future-233した主人公マーティーが当時の学校のバンドコンテストでギターを弾き「ジョニー・B・グッド」を弾くとムチャウケ、それを観ていたコンテストに参加していた黒人が電話で自分のいとこの「チャック」に「おい、この音楽を聴いてみな」と聞かせるシーンがあったなあ そのあとマーティーが調子に乗ってジミヘンのカバーを演奏するとその場の全員が唖然と・・・すると「あ、このスタイルはまだこの時代には早すぎたね」というセリフが面白かったなあ

『ギター弾きの恋』(Sweet and Lowdown)は、1999年に製作されギター弾きたアメリカ映画。ウディ・アレン監督。ショーン・ペンが天才ジャズ・ギタリストを演じたドラマ ドキュメンタリー風にストーリーが展開していくが、主人公のエメット・レイは架空の人物だ
1930年代、ジャズ全盛期のシカゴ。ジプシージャズの天才ギタリストのエメット・レイは、崇拝するギタリストジャンゴ・ラインハルトの演奏が世界一で、自分は2番目に天才だと信じている。そんな彼は音楽に生きる反面、裏社会でも顔が通じ、娼婦の元締め、女遊び好きと自堕落な人生を送っていく・・・そんなストーリーだが、ドラマ中でショーン・ペンは実際に特訓してジプシーギターをマスターしたというから一流の役者ってすごいね

そして最後は『僕のスウィング』c0008520_18415680

ジャンゴ・ラインハルトの没後50周年にあたる2003年、絶妙なタイミングで公開。
仏と独との国境沿いストラスブールのマヌーシュ(ジプシー)・コニュニティを舞台に、白人の少年とジプシーの少女の小さな恋と、マヌーシュのギタリスト(チャボロ・シュミット)との交流を描いている作品で、主役は、ジャンゴ・ラインハルトの最も忠実な後継者といわれるギタリスト、チャボロ・シュミット。現在活躍する多くのマヌーシュ・スウィングのギタリストがチャボロに憧れたといわれるほどの伝説的存在。たっぷりと音楽の名場面、チャボロ・シュミット(ギター)の素晴らしい演奏シーン観ることが できる チャボロが実際に少年にジプシーギターの弾き方を教えるシーンはギタリスト必見!

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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