さて、ギターを吊るす・・・このスタイルの中でちょっと特殊な吊るし方をする人種がそれもある特定の地域に集中している
それはテキサスのブルースギタリストたちだ
ストラップを通常は背中を通して左肩にかけて吊るすのだが彼らはそれを右肩にちょいと引っ掛けるという形をとる
これの代表格が戦前から活躍していて「モダンブルースの父」とも呼ばれたT・ボーン・ウォーカーだ 彼はしかもギターを奇妙に上向きに構えて弾く これは彼が若い頃付き人として付いていたブラインド・レモン・ジェファーソンがそういう持ち方をしていた影響からとも言われてるが、むしろギターからの出音をモニタリングするためだったのかも知れない
そしてギタリストとしてはもう革命者と言われるほど絶大な影響力を持った彼だが、じつはエンタティナーとしてもすご腕だったようで演奏中いきなり両脚をまっすぐ横に広げて腰を落としまたすぐ戻すというパフォーマンスや(これは後にチャック。ベリーもやってたね)、後世にジミヘンやスティービー・レイボーンもよくやったギターを頭の後で弾くなんてパフォーマンスを得意としていた こういうパフォーマンスをするためにもああいうストラップの架け方が便利だったのかも知れないが・・・
その後に登場したテキサスのブルースギタリストにはこのストラップちょい架けを継承するものが何人か現れたが・・・みんな名手だったのはやはりTボーンにあやかったのかな?
フレディー・キング、アルバート・コリンズなどなど・・・ジョニー・ウィンターもたまにやってたみたいだね
僕もちょっとやってみたが・・・安定感がイマイチなのですぐやめてしまった
さて、明日は実用編・・・座ったときのギターの構え方についての”うんちく”をちょいとね
高円寺ライブハウス ペンギンハウス