２０１５年が始まってもう５日 そして今日５日がペンギンハウス今年のライブの初日だ
最初の演奏者は ジ・アナトミアズ だ パーすけ（ds）とマツイ（g）の二人が生み出すサウンド それは微妙な変化をつけながら規則正しく打ち出してくるドラムの乾いたビートにすべてのエッジを丸く削り取ったようなギターがちょうどビートの裏側を埋めてゆくように進行してゆく
時間の軸を少しだけ曲げたような演奏は気がつくとなんだか「デジャブ」のようにそこにある
今年も彼らのこの音がペンギンハウスをちょっとした「異空間」まで連れてってくれるかも知れない
２番目、そのアナトミアズに藤原愛がピアノで加わりそして彼らをバックにペンマス亜郎が登場・・・俳句ユニットの 生半可 は今日はそういうメンバーだ
藤原愛の物静かなピアノは弾き出すとすぐにアナトミアズの音と自然に絡み合う その静寂の音を従えて亜郎の俳句が淡々と読み上げられてゆく
世界のどこにもきっとないこのパフォーマンスもやはり異空間への身近な入り口になっている
音と言葉が綾織のように聴き手の腹に収まってゆく それもあってか今日の亜郎の俳句にはこんな一句があった
いろいろな 音声はじける 夕焚き火
３番目・・・そうそう、今日５日は１月の第一月曜だった というわけで当然この人が登場 荒清誠だ
前回のライブからそれまでのSHABA-DABAという表記を本名のこの名前に変えた彼 今後はソロで演奏するときは本名で、ユニットで演奏するときはSHABA-DABA でやるそうだ
さて、２０１５年最初の彼のステージ まず最初は「バンジョー君」を抱えて２曲を演奏 それからいつものギターに持ち替え、お馴染みのペンギンハウスのテーマ曲「蛇の道はヘビ」
彼によるとこの曲は一昨年の正月に演奏したのが最初 そのときは「ヘビ年」だったのでこの曲ができたのだそうだ それから歌い続けて２年が経ったわけだ
本当に毎月第一月曜日に演奏を続けてきてくれた彼の今年も楽しみだ
そして今日最後の演奏者は 山ちゃんずZ だ 「山ちゃんず」とどこが違うのかと思ったら山ちゃん曰く「電気が通ってる（エレキ編成）ときはZが付く」んだそうだ へ～え
さて、そういうわけで今日の山しゃんずZは 山ちゃん（vo）、上村修右（g）、グッチ（ds）のいつもの３人にTHE IGNORANTSのムトウ（b）が加わり完全なバンド編成
そしてバンドをバックにステージに登場した山ちゃん・・・なんとも派手な衣装だ！ 白地に色々なイラストが刺繍されてるのだがそのすべてがラメ・・・キラキラ光ってて・・・まるで「マイケル・ジャクソン」みたいだ（笑） それがまたよく似合うのだ
そして今日は完全なバンドサウンドで歌う山ちゃん いやあ、いいねえ～
観ながら僕はふと彼が初めてここに出演した頃のことを思い出していた あの時はまだバックの音にも歌うことにも慣れてなくて 歌い出しやキーがわからずおどおどしていた彼が今日はもう堂々と・・・しっかりバンドのボーカリストになっていた まだそれほどの年月は経っていないのに・・・この進化に驚くと同時にこれからの彼らのまた見せてくれるものについつい期待してしまうのだ
２０１５年は始まったばかりだけど、初日からなんて「濃い」のだろう・・・いやいや本当に
高円寺ライブハウス ペンギンハウス
