一昨日のペンギンハウスライブ・・・「川口雅巳」「らりは」という大ギタリスト二人が顔を並べるというゼイタクな内容だったのだが その終了後僕がステージの片づけをしていると不思議なものが目にとまった
それは・・・ピックなのだが・・・今まで見たことのない形をしていた
ティアードロップスタイルに近いのだが、先端が尖っていてその手前が直線に近い 先端は錐のようになっている
こんなの見たこと無い 眺めているとそこにらりはがやってきた
「ああ、これ僕のピックですよ 自分で削ったの」
そうだったんだ なんでも買ってきたピックを一枚ずつヤスリで削るんだそうだ
そこからしばらく彼と「ピック談義」に花が咲いたのだが
あの華麗で繊細でありながら音のキレと豊かさを持つ彼のプレイにはこういう努力も含まれていたんだ
らりはも川口雅巳もかなり烈しくギターを鳴らすプレイヤーだが、どんなに強くピッキングをしていても彼らの出す音はひとつひとつがくっきりと実に澄んでいる 雑味がないのだ 歪んでいても音は濁っていない
その両者のプレイを僕はしげしげと見つめていたのだが ギターを弾く・・・音を出すということにどれだけ真剣に取り組んでいるかがすごく伝わってくる
「上手い」ということの裏には必ず「誰もやっていないようなところまで努力する」という裏づけがあるんだと思う つくづく勉強になるんだよなあ
高円寺ライブハウス ペンギンハウス