ギターを弾こう   49

まずは最初にアメリカに渡った人々 もちろん最初の人たちは今もアメリカにいる「ネイティブアメリカン」昔は「インディアン」と呼ばれた人々だが、アメリカの歴史の下に埋没させられた彼らの文化および音楽は表面に出てくることは滅多にない
そこで今のアメリカの文化の一番マジョリティーを占める白人、16世紀に欧州でプロテスタント(新教徒)出現と宗教改革、続いて宗教戦争が起こると、ピューリタン(清教徒)による1620年の移民(メイフラワー号)をきっかけとして、新天地を求めた新教徒が相次いで入植した。彼らは先発のカトリックやインディアンと敵対しながら勢力を伸ばし、1620年の移民はアメリカを開拓(先住民からMI0001328883見ればこれは「侵略」なのだが)していったわけだが、その後どんどんヨーロッパ主にイギリスから渡ってきた人々によって最初の移民たちはいつのまにかアメリカ南東部のあまり豊かではない「アパラチアン」地方に追いやられそこでは彼らが祖国から持ってきた文化がほぼそのまま保存されるということになった その中の音楽が「マウンテンミュージック」として段々と変化してやがて「ブルーグラスミュージック」布いては「カントリーミュージック」として全米に伝わってゆく
その「マウンテンミュージック」とともにあったのがこのダンスだ⇒「アパラチアンダンス」

その一方1640年代から1865年まで、現在のアメリカ合衆国領域内ではアフリカ人とその子孫がSlave_auction合法的に奴隷化され連れて来られ主に南部地域で労働力として働かされていたのだが、その彼らがアフリカから持ってきた文化の中でその後のアメリカに一番の影響力をもたらしたのが彼らの音楽と踊りだった

それはヨーロッパ系の白人たちとはまったく根本から違う様式と構造を持っていたのだが、どこがどう違ったのか・・・それについては後にくわしく説明しよう

さて、アメリカに渡ったのはこのイギリス系白人とアフリカ人だけではなかった 少数だがさまざまな国から色々な人種がそれぞれの風習と文化を持って渡ったのだ

たとえば「ドイツ系」の移民の中には元々職人としての技術を得意とする人が多く、ドイツ人のクリスmsDw9Rk19Bt49nNCTfuMengチャン・フレデリック・マーティン(Christian Frederick Martin:1796年-1867年)。代々家具職人の家に生まれた彼は、生まれ故郷でギター製作を始めようとしたが、職人ギルドとの関係がこじれて自由な製作活動ができなかった。1833年、マーティンは、ギター製作のためにドイツからアメリカへの移住を決意。ニューヨークで楽器店を開き、同時にギター製作も始めた。ニューヨークでの事業は決して楽なものではなく、物々交換が横行するなど安定した事業展開は望むべくもなかった。1838年にはペンシルベニア州ナザレスに移住し、本格的にギター製作を開始した

このマーチン、少し遅れて誕生したギブソンなどがアメリカの音楽の発展に大きな影響を与えていったのは間違いないことだ

また南部のニューオリンズを中心にフランスからの移民が多く渡り、彼らが持ち込んだヨーロッパimg_0005文化特に元は軍楽隊から派生した「ブラスバンド」は後に主にフランス人と黒人の混血「クレオール」などを中心とした人々によってアフリカ的な要素(主にリズム)が加えられそれはのちに「ジャズ」と呼ばれる音楽に進化していった

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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