さて、昨日までずう~っと続けてきた「リズムとダンス」についての話 ギターからはほとんど離れた内容だったけど、僕としてはやっぱり音楽の一番”核”の部分だと思っているので・・・お付き合いしていただいてありがとうございました
今日からはまたギターに絞った話を書いていこうと思います さて・・・じゃあどんなテーマにしようか・・・昨日風呂に入りながら考えてました そして出した結論
「やっぱりブルースに絞ろう」
今は本当に色々な教則ものが出ているし、僕よりすごいギタリストが山ほどいるのであまり色々なものに手を出してもしょうがないし、やはり僕が10代のときに出会って以来今でも僕の音楽性の一番”核”になってる「ブルース」からギターについての色々なヒントを探っていこうと思う
まずはその中でもアコースティックギターで演奏される「カントリーブルース」スタイルから入ってみようか
さて、アコギ1本でギターを弾く場合・・・どんなキーを使うか・・・これは歌があれば当然その歌い手のキーの音域に合わせることになる
ところが実際には「E」「A」「G」「C」「D」などが使われることが多い たとえばジャズの人たちがよく使う「F」とか「A#」とかは弾き語りのギタリストはめったに使わない ただ、どうしてもそのキーで歌いたい・・・そういうときはどうするか・・・「カポ」を使うのです
なんか「カポ」っていうと「フォークっぽい」とか「素人っぽい」などというネガティブなイメージがあるみたいで、あまり使いたがらないギタリストが多いようだ
でもたとえばストーンズのキースなんかエレキでもカポ付けて演奏しているし、亡くなったスーパーブルースギタリストのアルバート・コリンズなんかすごく高いフレットにカポ付けて弾いていた
彼らはヘタでももちろん素人でもないのは当然わかるよね
たとえば僕も「F」や「A#」でブルース弾かなければならなかったら迷わず1フレットにカポつけて「E」,「A」でやる
それはなぜか・・・それにはそれぞれのコードの押さえるポジションを見てみよう
さて、まずは「E」だ 3弦の1フレット目、4と5弦の2フレット目を押さえ6と1,2弦は開放(押さえない)というスタイル ここで一番重要なのは6弦の開放弦で、このときこの音はEコードのルート音のEになる するとここで6弦を「ビーン」と弾くとそのコードのベース音が出せるわけで、これはベースなどのパートがいない場合サウンドの一番ボトムを支える役目をしている
僕は前から唱えているのだが「6弦5弦にいっぱい仕事をさせろ」ということだ
たとえばさっきのFのコードの場合、カポをつけずにコードは弾けるが6弦の1フレット目をつねに押さえておかなければならず、たとえばEだったら開放の6弦を「ボーン」と鳴らしているあいだに他の弦で色々なことができるのだ これはブルースギターを弾くには実に都合がいいので「ブルースを弾く」というと大体Eで・・・というパターンが多いのにはちゃんと理由があるのだ
さて、このEスタイルでのブルースというと一番代表的なブルースマン「ライトニン・ホプキンス」がいた 彼のギターはEを使ったパタ-ンをじつによく使う じゃあ実際にライトニンはどう弾いてたか・・・動画を探してたらふと思いついた
そうだ 「コージー大内」がいた 彼はたぶん今日本で一番ライトニンに近いブルースマンだと思う とにかくギターも歌い方もそっくりなんだ おまけに彼の歌うブルースは彼の故郷「大分」の言葉で歌われる これがまた何言ってるのかわからないんだ(笑) でも、本場のブルースマンも訛りが強くてむこうの人が聞くと”こんな感じ”らしい それでは大内君(あ、僕の友人なので)の歌う「角打ブルース」
6弦の開放の使い方がよくわかるのでぜひ参考に
明日は「A」のスタイルの話です
高円寺ライブハウス ペンギンハウス