そしてその日       12日

八ヶ岳は真冬のような寒さだった 強い西風に乗って雪が舞ってくる 標高1500mあたりはまだま013だ白い世界だ そういえば昨日は3月11日 あの日僕は八ヶ岳の家に居て「夜勤」のためまだ寝ていた時だった 直後から辺り一体は停電 真っ暗な山で情報もほとんどなく一夜を明かした

そして次の日、ちょうどライブの予定が入っていて何とか電気は回復していたがライブをするかどうか・・・まだ不安な状況の中でもなんとか仲間が集まってライブが始まった そこに情報が飛び込んできた「福島で・・・原発事故が起きた」 ちょうど4年前の今日だ

さて、今日のペンギンハウスライブはソロシンガーが1組とバンドが3組の出演だった

最初の演奏者は 華村灰太郎 

今日はアコギ1本の弾き語りだ そういえば灰太郎といえばYAMAHAのFGというのがトレードマークだが、今日もいつものギターを抱えて登場・・・と思ってた ところが、彼が言うのにはこのヤマハは最近新しく買ったそうだ 彼はもうこれで10本目の「FG」だそうだ それだけにこのギターと彼との信頼関係の深さはハンパじゃない いつもこれに取り付けたピックアップの音を色々なエフェクターに通してお馴染みの灰太郎サウンドになる 今日はワウペダルそれにスライドバーを珍しく使うなあ・・・と思ったら「これからブルースがまた流行ると思う だから今からその波に取り残されないように今日はブルースをやる」・・・と

元々彼の演奏はブルースっぽいが、今日はマディー・ウォーターズの「I Just Wont to Make Love to You」を日本語でカバーしてた 初めて聴いたなあ
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2番目はg/vo , b , ds のトリオ ウエクサユウジバンド だ

前の灰太郎の”ブルースブーム”を引き継いだかウエクサのギターはけっこうブルースっぽいフレーズで始まった そうそう、彼らもやっぱりストーンズやキヨシローをリスペクトするだけあってそういうDNAはたっぷり持ってるわけだ なんだろう、今日は僕がはじめて聴く曲があったが”新曲”だったのかな? うっかり聞きそびれたがいい曲だった

今日も彼らの友人の誕生日に「ハッピバースデイ」という曲をプレゼントしたり、暖かみと彼ら独特のザラザラした感触を持ったいいステージだった
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3番目はg/vo のヒロシを中心にしたユニット その名も その日のヒロシバンド だ

その名前のとおりメンバーはいつも不定なのだが今日はヒロシのほかに マサヨ(ds)、ハセガワ(b)という編成 やはりベースが入ったので今日の彼らの演奏はふっくらしたところが出てきていて、その分ヒロシのギターが縦横無尽に歌いまくっていい味が出てたなあ

けっこう客席との絡みとかがあって”いじられ”やすいキャラの彼がなんか楽しそうな顔・・・
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最後の演奏者は 照井vincent+Tenderness のDUOだ

Twndernessはペンギンハウスに出ているユニットNolavoのドラマーだ このリズムを得て照井のいつものちょっとスイートでジェントリーな曲にドライブ感が加わり「根っこが太く」なった音は今日のライブの流れの中でも最後をいい感じで締めくくってくれた
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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