一匹狼たち     16日

ペンギンハウスの出演者にはいわゆるソロアーテイストたちがかなり居る バンドは持たず(持てず?)一人で弾いて一人で歌う・・・インストだけをやる演奏者も入れるとかなりの数になる 今日はそういったソロアーテイストのなかでも「いかにもペンギンハウス」と言えそうなメンバーばかりが4人揃った どれもが個性的なアーテイストばかりだ
最初の演奏者は泥窪 ブルースを音楽の基礎に置きながら彼自身の「蒸留」をかけてさらに「寝かす」ことで今まったく泥窪自身のものを創り上げようとしている 本格的熟成にあと一歩といったところかも知れない それにしてもこの帽子 どこで手に入れたんだろう けっこう似あってるね

2番目はこれも強烈だ 吉田雄吾 以前僕は「過激だ」と言ったが今回訂正させてもらう・・・危険だ! もう彼の表現のエリアに誰も付いて行くことは不可能だろう ますますパワーアップしたその歌声も演奏もパフォーマンスもギリギリなくらい烈しい 今回はなんとお盆休みに帰省していた実家で5日間で書き上げたという曲だけでステージをこなしたが鬼気迫るものがあった 何かとり憑いてる?

3番目は あさのおよぐ 独自といえば彼もすごい どこにもおもねらず誰の真似もせず、今はまだ全然研ぎあがってない刃物はちょっとどこかに当たっただけでもすぐ刃こぼれしてしまうのかも知れないけどどんなに時間をかけようとも諦めずにそれを密かに少しずつ研いでいる 彼の目にはその研ぎあがった時がちゃんと見えているようで、あたりを見渡す目線はいつもストレートなのだ

最後の演奏者は羽賀和貴 なんと言ったらいいだろう 彼の直観力を僕はすごいと思う ステージングは多分いつも演奏しながらその場で今この先にどこへどうやって進むのか瞬時で判断しているとしか思えないような「意外性」の塊だ だから毎回同じ曲を演奏しても絶対に同じようにならない ハンターのような錬金術師のような超自然も味方につけたような演奏は皆を今夜はどこに連れていこうとしてるんだろう・・・きっと彼にもわからないんだろうなあ

ところで、ペンギンハウスのボーダーの色が変わったのに気がつきました? 今までのオレンジとレモンイエローからブルー&レッドに変わりました 少し雰囲気変わったでしょうか

・・・そして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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