達人たち        13日

今日最初の演奏者 はギター弾き語りのシンガー 浅井かすか だ

彼といえばエレキギターを鋭いカッティングで弾きながらけっこう烈しいアクションで跳びながら歌う・・・というのがトレードマークになってるが、今日はTAYLORの小さめなアコギを抱えて座っての演奏だった 訊けば腰を痛めて立っての演奏が今はしんどいのだという おやおや大変だ

それでも座りながらでもアコギでもあの鋭いカッティングと繊細なアルペジオは健在 そして彼独得の韻を踏んだマザーグースぽい曲も あのテイラー、「オールコア」なんだけどハイミッドがプリっとした独得なサウンドで彼に合ってたなあ

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2番目の演奏者はペンギンハウスではすっかりお馴染みのギター弾き語り 泥窪 だ

今日はGIBSONのセミアコ「茜ちゃん」を抱えての演奏 今日の出演者の中では唯一ブルーステイストを持った彼・・・最近の新曲などは全然そういう匂いを感じさせないようなものが多いのだが、ブギのリズムを刻み始めると今日の客席からは妙なアウェイ感が漂ってきたりして(笑)それはそれで面白かった
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3番目はこの人 最近「出家」をした・・・わけではないが今日も見事に借り上げた坊主頭で登場した女性弾き語りシンガー アサダマオ だ

彼女は2つの声を使い分ける 最近のトレードマークになってる「ラップ調」の曲のトーキングの時は低い声、メロディーのある曲を歌うときはハイピッチのファルセットっぽい声 例えるとラップのときは「ジョニ・ミッチェル」(そういえば具合が心配だ)歌うときは「ジョーン・バエズ」てな感じかな 僕は高い声で彼女が歌う「ビールの涙」って曲が好きだ

今日は歌い始めるとずうっと曲を続けて演奏した 大体6~7曲だったかな それだけ歌うとようやく「どうも・・・」と喋った どうしたのかなと思ったら「最近自分のライブの動画を見たらやたら喋ってばかりいる、これはアカンと思うて今日は喋り封印してます」・・・いやいや、彼女はMCも面白いのだ
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そして最後に登場した8弦ギターの弾き語りシンガー 山田庵巳

彼が前のアサダマオを意識したかどうかはわからないが(彼らはすごく仲良しだ)、今日の彼も歌い始めるとずうっと曲をきらずに続けた それも彼の得意な物語り風なつなげ方で・・・それは雨露が長い葉っぱの上を球になって転がっていくような感じだ 言葉がキラキラと薄暗がりの中で光っている そしてそれらの曲つながりの演奏を終えるとこんなことを喋る「僕は僕のために作ったこの曲をすごく嬉しく思っています(みたいな) じゃあ、最後にこれを高円寺という街に愛をこめて歌います(みたいな)」

そして彼が歌った曲はいわゆるライブ演奏者全般について(彼自身も含めてだろう)歌った曲だったが、じつに彼らしい皮肉とウィットに溢れたいい曲だった いやあ・・・今日は達者揃いだったなあ
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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