さて、今でもこういうのはけっこう有るが60年代のアメリカのテレビドラマには動物が主人公のドラマがかなりあった
動物と言っても「哺乳類」に限定されるが、考えればむこうはアニメの世界では「ミッキーマウス」や「トムとジェリー」「ダンボ」など動物が主人公・・・というより擬人化したものが多かった
ところが「実写版」となると今みたいにCGでアヒルや恐竜に演技させるなんてのは無かったわけで当然本物の動物が出てくる
今でも動物のタレントって居るけど当時も素晴らしい名優が居たのだ
その中の多くは犬だった 必ず名前の前に「名犬」とつくのが定番で「名犬ラッシー」「名犬リンチ ンチン」そして「名犬ロンドン」
最後の「名犬ロンドン」正式には「名犬ロンドン物語」・・・イギリスの物語りかと思うと制作されてたのはカナダだったそうだ日本では1963年から放映されてた
向こうの原題は「The Littlest Hobo」だ
イイタイトルだなあ・・・Hoboは列車に無賃乗車して旅する人たちのことだよ
このお話には前の2つのドラマと大きく違う点があった
それはこの「ロンドン」・・・が名前だったのかな・・・には飼い主が居ない、つまり野良犬だったわけで、その彼(彼女?)が列車に乗ったりしてあちこちを独りで旅をし、その行く先々で起きるさまざまな事件や難問を解決して人助けをする・・・という内容だった
・・・で、僕がこのドラマを好きだったのはそのラストシーン
これだけの賢い素晴らしい主人公なんだが、決して人間たちには媚びたりせず、事件が解決すると静かにこっそりとその場から立ち去る・・・というまるで「木枯し紋次郎」か?・・・って喩えも今の人は知らないだろうけど、そのクールさが好きだったんだよねえ 残ってる当時の映像(もうカラーだったんだ、家のTVは白黒だった)のラスト22:40あたりがそのシーンだ
また当時使われてた日本版のテーマソングが残ってた 歌ってたのは当時人気のあったシンガー 「克己しげる」 この人はほかに「8マン」の主題歌なども歌ってたのだが、後に殺人事件などを起こして消えちゃったなだよねえ それにしてもこの歌・・・いいなあ・・・なんか泣けるんだよね
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