今日は企画ライブだった 『新城企画』ペンギンハウスでもお馴染みのギタリスト新城ヒデキによるこの企画は毎回ロック系の素晴らしい出演者が顔を並べるのだがまた今日は素晴らしかった
そして一昨日惜しくも89歳で亡くなったブルースの巨人B・Bキングにリスペクトを込めて・・・ステージの後ろの壁中央にBBの写真を貼った 今日のステージは「祭壇」になった
そして焼香・・・いや演奏が始まった 今日最初の演奏者は 杉野森カズと仲間達
ペンギンハウスでもお馴染みの彼のユニットは今日は彼のvo/g にg , b , ds , per , key の6人編成 ドラムは海老沢、キーボードは田中裕之・・・もうお馴染みの顔ぶれだ
いやあ、カズの歌とギターはいいんだよなあ・・・ソウルフルでパワフルでワイルドでセクシーで
そしてやっぱりそう来たかあ~ BBの「スリル・イズ・ゴーン」 これのカズバージョンは最高だった!
そして2番目の演奏者は今日の企画者 新城ヒデキ&チリビーンズ だ
今日新城はいつものレスポールではなくGIBSON ES-335 を持ってきた このギターはブルースやギター知ってる人ならよくわかってるけどBBが使ってた「ルシール」の土台になってたギターだ
やっぱりねえ・・・昨日は某酒場でBBを偲んで飲み明かしてたという彼 そうなんだ、もちろん彼だってBBから受けた影響は計り知れないはず
今日のイベントがまさかこういう展開になるとは企画したときには想像もしてなかったと思うけど図らずもそういうメンバーばかりのライブになったとは・・・今日の335はやっぱり鳴いてたなあ
最後のほうは杉野森カズに田中も加わっての「I Shall be Releast」・・・最高!
そして3番目の演奏者は g/vo , b ,ds の3人編成ユニット Mix Nuts だ
カバーナンバーばかりなんだがバンドとしての骨組みがすごくしっかりしている 最後の方ではゲストボーカルを加えてストーンズメドレー・・・やっぱブルースだった
そして今日最後の演奏者・・・新城はとんでもないミュージシャンを連れてきた
それは スカンクちかの&フレンズ
今回、実は彼らがけっこう”目玉”だったのだ ・・・と言うのはたまたま偶然北海道で新城と遭遇した「チカノ」はずうっと昔、まだペンギンハウスが出来る前の「猫屋敷」に出演していたブルースマンだったのだ その当時のユニット名は「サイドコーストブルースバンド」
実に35年ぶりぐらいの再会だったのだ そして今日最後の出番になった彼らはその「待ち」のあいだにしたたか呑んでいた
案の定、へろへろになってステージに登場した彼らの演奏ははっきり言って「ぐだぐだ」だった(笑)
でもね、これがブルースなんだよ ブルースが生まれ育った場所は南部やシカゴの酒場 ブルースマンと酒は切っても切れない そしてチカノの歌うブルースはまあ酒の歌ばかり(笑)
この人、あの頃と少しも違ってない なんだか嬉しくなった
そして祭壇に祭られたBBはきっとこう思っただろう
「なんだよ、日本て国じゃまだあの頃のブルースやってるんじゃないかあ・・・これで安心して・・・あっちへ行けるなあ・・・じゃあね」
ペンギンハウスのブルース法要はまだまだ続く・・・
最後はとうとう僕まで引っ張り出されて一緒にセッション・・・いやいや、このどうしようもないおっさん(僕と同い年だ)との付き合いがまた始まっちゃったのだあ・・・これもBBのおかげ・・・かな
高円寺ライブハウス ペンギンハウス