ロックの日だけど     9日

いつからなんだろう 今日6月9日が「ロックの日」だといわれるようになったのは もちろんただの語呂合わせなんだけど、きっとあちこちのライブハウスでは大いに「ロックしてるかあ~い!」などと盛り上がってることだろう

そんな今日、ここペンギンハウスのステージにはドラムセットすら出ていない 今日の出演者4組とも弾き語りなのだ

最初の演奏者はギター弾き語りシンガー 笹谷宗弘 だ

今日でペンギンハウスへは2度目の出演になるリッケンバッカーのセミホロウボディーのギターを繊細に緻密に弾きながらその歌は曲や歌詞だけ聴いてるとかなりポップな感じなのだが、彼のが持っている独得な湿り気みたいなものがそうさせない方向に曲を引っ張っていく

1曲目のトーキングスタイルの曲の言葉の部分は夏目漱石の小説の引用 これは前回もやったが言葉の印象が深く残る
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2番目はいつもはバンドで文字通り「ロックスタイル」の演奏をしている  9413独り
バンド名は「9413」そのg/vo のアツシがソロで演奏するときの呼び名がこうだ

さすがに今日の「ロックの日」を意識してたか、そんな話題もしてたがいつもはバンドを従えてガンガンギターをかき鳴らす彼もソロでは歌がいつもより前に出てくる 今日はいつもよりさらに丁寧な曲の説明をしながらのステージ そうそう、今日はゆったりと行きたいね
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そして今日3番目の演奏者は 藤原愛 
今日の出演者の中では唯一ピアノそして唯一女性の弾き語りシンガーだ そういえば彼女が久しぶりに深々と帽子をかぶって現れたので「やったなあ~!」と思ったらやっぱり

もう夏の風物詩となっているこの時期の愛の「超短髪」が始まった(笑) 今回はわりと長めだったけど・・・このあいだまで肩にかかりそうなくらいまで伸びてたのにねえ・・・

さて、何曲か歌いながらMCを入れながら進めたステージ 「ここからは喋らず3曲続けて演奏します」そう言ってやおら羽織っていた着物をさらりと脱ぐ 最近彼女がこういうことをしたあとには「あの曲」が出ると決まってるが・・・やはりそうだ 仲田修子のオリジナル「一週間」 ピアノのビートがあの当時の修子のギターリズムにかなり近付いてきてる そしてインストの「こだま」「日の丸」と続く

そういえば彼女が最所にここに登場したイベントのタイトルが「女の独唱パンク」 そう、れっきとしたパンクロッカーだったのだ!
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今日最後の演奏者はタカダダクミ的 だ
彼は昨年末まではバンド「THE COKES 」というパンクバンドを率いてここにも出演していた そのバンドが解散して最近はソロで弾き語り そして曲はすべて日本語のオリジナル そしてアコギを弾いて歌う歌は言葉と声がひと塊になってズッシーンと聴き手の心の深くまで届く

前回始めて彼の演奏を見た時「友川かずき」に似てるなと思ったが、今日本院も「大好きだ」と言ってたので影響を受けてたのは間違いないね

その彼が今日歌った中で亡くなった彼の父親が生前残した言葉(メモ)を集めて作ったという曲が言葉自体は普通なのだがそれが「終末」に向かって徐々に烈しくなってゆく・・・それが1人の男の生き様そのままという感じでものすごくインパクトがあった

今日出演した4人とも「弾き語り」というスタイルをとっていたが僕はもう断言できる

「今日はやっぱりロックだった」と
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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