CD制作裏話   1

仲田修子の新しいアルバム「ALMOST LOST MIND」がついに完成した。今回のアルバムはす001べて英語のスタンダードブルースのカバーばかりだ。自分で言うのもおこがましいが「最高の出来」だと思 う。なぜなら今回のレコーディングには出来る限りの力と時間をかけてあたったからだ。たとえ不備な箇所があったとしても僕は気にしない。僕にはこれ以上の ことは出来ない、そう思ってるからだ。そしてこのアルバム制作には実に多くのエピソードが秘められているのだ。そのことを皆さんにもちょっと知ってほしく て書きます。題して「CD制作裏話」お付きあい下さいね

このアルバム制作の話が出たのはもう去年の末近く、確かペンギンハウスのオープン三十周年記念月間のあとだったと思う。ある日仲田修子からこんなことを持ちかけられた。
「ブ ルースのアルバムを作りたい、それもすべて英語のスタンダードのカバーばかりの」ということだった。「どうしてそういうことを思ったのか」と問うと「私も ずうっと長くライブ活動続けてきたけど、前からブルースのカバーアルバムを作りたかった、でも今までは自分にはまだ早い・・・そう思ってた。でもこれだけ 歌ってきてようやく今の自分だったらそれが出来る力が付いてきたんじゃないか。私も来年は69歳、まだ力が衰えていない今、ぜひこれをやってみたい」とい うことだった。
仲田修子のライブや今までのCDなどを聴いた方ならわかると思うけど彼女のシンガー、ボーカリ041ストとしての実力は並大抵なものじゃ ない。それに彼女の声の質が実にブルーボイスでブルースを歌うにはこれだけのポテンシャルを持ってる女性シンガーはなかなか居ない。その彼女の今回の計 画・・・それはたまたま思い付いたのではなく彼女が長年心の中で温めていたことは僕も何となくは知っていた。もちろん大賛成、二つ返事でこの話を引き受け た。

今回のレコーディングにあたって僕は中に入れる曲のチョイス、すべての曲のアレンジ、もちろんギターは全部、レコーディングエンジニアからア ルバム全体に関してのほぼ全責任を任された。これは大事だ、うかつに変なものには出来ない。そこには仲田修子のこれまで生きてきたブルース人生のすべてが 反映されなければならない・・・そう思ったからだ。責任は重大、僕はこのアルバムの「プロデューサー」という肩書きをもらったのだ。 そしてディスカッションを重ねてアルバム制作は年が明けた今年2015年の2月から始めることにした。

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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