本当にもう10月になってしまった 今年もあと2箇月だよ さて、10月最初の1日今日のペンギンハウスライブはこの2人から始まった ジ・アナトミアズ
東京セッションのメンバーマツイ(g)とヤマグチ(ds)が組むインプロユニット ヤマグチの刻む一定のビートは聴いていると無情に進んでゆく「時間」を表わしているようだ それに対してマツイのギターはその時間の軸の中で流されながらもがく「情念」のように時の流れに立ち向かう
その2つのせめぎ合いが音楽と言うひとつのものになるのかな・・・彼らの演奏を聴きながらそんなことを考えていた
2番目の演奏者はギター弾き語りシンガー toyosick
彼のアコギはかなり抑えた小さな音からギターが吠えるようなところまでレンジの広さを縦横に駆使しながらそこに歌が重なってゆく
その声は艶があってよく響く・・・いい声だ 闇の深みに惹きこんでゆくような彼の歌にはその声とギターが本当にぴったりと合っている 前回からギターの出音を大きめに取ったバランスで演奏するようになってこのダークサイドの貴公子にちょっといい艶が出てきた
3番目の演奏者は 大濱吾朗
今日もブルースハープの吹き語りから始まりピアノを弾きそしてギター・・・ステージをかなり自由に使いながら今日も吾朗パフォーマンスは全開
しかし今日はいつもの彼のライブと一味違う演奏・・・それはペンマス亜郎からのリクエストで今日は「ブルース」ばかりを演奏
そこは彼の「ホームベース」ではあるのだがブルース1色というのも久しぶりだそうだ
「Sky is Crying」「Sweethome Chicago」などお馴染みのものから「Big Road Blues」・・・これはミシシッピのカントリーブルースマン「Tommy Johnson」という人の曲なのだがかなり”コア”な選曲・・・いやあシブいなあ! そこにオリジナル曲や憂歌団の曲も混ぜたり・・・今日の大濱吾朗は「ここにあり」と言わんばかりの存在感を発揮していた
そして今日最後に登場したのは 山田健人
アコースティックユニット「山ちゃん’s」のボーカル 楽器は一切なしですべての曲がアカペラというスタイルなのにその歌力で最後までじっくり聴かせる 本当に不思議なのだが彼の歌は声と言葉だけなのだが全然飽きないのだ
それに加え今日は最初と最後に彼の親しいロッキンピアニストのミキが参加 最初の思い切り転がしまくるブギウギピアノはカッコ良かったなあ~
それでいて山ちゃんのバックでは絶妙なバッキングをしてみせる
そして今日の最後・・・アンコールには大濱が参加してツインブルースハープ・・・いやあ~盛り上がった~! なんかブルースにやられちゃった・・・かな?
高円寺ライブハウス ペンギンハウス