今日もすっきりと晴れたいいお天気・・・朝は寒いくらいの今日10月7日
ペンギンハウスライブの最初の演奏者は スギナミガールフレンドフォーエバー
今日もgh/vo のワカバヤシは独りでがんばっていた いつものようにテレキャスターを抱えまるでエビのように上体をのけぞらせながらパッショネイティブに歌う
彼の曲は元気で勢いのいい曲ばかりなのだが歌の内容は不思議と物悲しさを感じさせる 歌詞にも「ミサイル」「放射能」「戦争」なんて言葉が出てくる しかしその物悲しさを彼はパワーで振り切ろうといつも奮闘している
そして名前のとおり「スギナミ」をこよなく愛する彼の歌詞には「阿佐ヶ谷」「荻窪」「高円寺」という言葉も・・・70年代のフォークシンガーたちに思いを寄せながらでも今を切り取ったような「サニー」「けむり」とか・・・いい曲が多いのだ
2番目に登場したのはペンギンハウス初登場の 本多義秀
なんでも人前で歌うのは初めてだそうで、それもあってかなり緊張しながらの演奏だった
うん、声がいい それに曲もいい 惜しかったのはちょっとギターの音が大きくてボーカルを邪魔していたこと でも後半になるに従って声が出てきていいバランスになってきた バランスさえ良ければ曲もソングライターとして独特の切り口があるしこれからが楽しみだ
最後はインストでインプロを・・・打って変わってちょっと「パット・メセニー」や「ジョン・スコフィールド」みたいなスタイルからじょじょにアバンギャルドな形へ・・・色々な面を持ったミュージシャンだ
3番目に登場したのはやはりギター弾き語りの 飯嶋光太郎
最近高円寺に済むようになって3ヶ月が経ったという彼 しかし見るからに「ミスター高円寺」という感じだ それにしてもつい先日友人とプロレスごっこで遊んでいて肋骨を骨折したという どこまでもファンキーな男だ(笑)
しかし、演奏になるとものすごく真剣に集中してどんどん自分の世界に引き込んでゆく
ところが、最後のほうに来て突然ギターの弦が切れた それも5弦だ!ギタリストにとっては致命的ともいえるくらいダメージになる・・・しかしその切れた弦を引きちぎって彼は歌い続けた そこにはものすごい気迫があった そのまま最後の曲にいく・・・気合いがハンパじゃない すごい! しかし・・・大丈夫?・・・肋骨
そして今日最後の演奏者は 寺田町
2ヶ月ぶりにやってきた彼・・・もちろんその間にはずうっと日本中を歌って歩いてきたわけで、だから彼の歌にはつねに旅の匂いがする
今日は対バンの飯嶋に曲を2つプレゼントしていたがこの若く無鉄砲な青年にどこか同じように漂泊するような心を感じていたのかも知れない
ところで、今日の彼の演奏で初めての試みをしてみた 写真を見てほしい 彼の目の前に立ててあるのはいつものSHUREのマイクではなくコンデンサーそれもリボンタイプのもの・・・これは僕が録音用に持ってるもので前の仲田修子のレコーセィングで使ったもの
このマイクは音色はいいのだがなにしろ指向性がほとんど無くて周囲の音を拾いすぎるのでペンギンハウスのようなハコではすぐにハウリングを起こしてしまう
それで今日はいつもの寺田町と違って綿密にリハを重ねてサウンド作りをした
イコライザーもかなりいじった そしてなんとかハウリングを起こさずにいい音でライブをすることができた その結果は・・・本当に彼がそこで歌っているそのままが拡大されてこちらに向かってくる
彼の大事にする細かいニュアンスが素直にそのまま出てくる ちょっと苦労もあったけどこれはいい それもあったのか知らないけど今日の寺田町の演奏はいつもに増して立体感のある迫力のある演奏だった 最後に演奏した「チンピラ」じゃもう全身を使ったパフォーマンス
このシンガーはやっぱりすごい!
高円寺ライブハウス ペンギンハウス