祝もうすぐ31歳     9日

ここ数日の中ではちょっと暑いかな・・・と思える今日9日 今日のペンギンハウスはは企画ライブだった 『DBS3企画』

これは去年の10月に30周年記念月刊のときにやはり彼らが企画したものの続編のようなもの・・・かな?

今回の出演は4組

まず最初に登場したのは 大路貴久(dr)田井中圭(g)森順治(sax) のトリオ

大路は前によくペンギンハウスに出演してくれていたドラマーだ このトリオの演奏

まるで夜明け前の静寂の中から染み出してくるような音が次第に増幅して覚醒してゆく

リズムの呪縛から逃れようともがくそれは呼吸のようにうねっている・・・誰かの声のようなサックスの音に影を被せるようにギターがまったりと包み込む ドラムは小刻みに身体を震わせながらこの縛り付けている縄の目を探し続ける・・・サックスがフルートに替わり天空を漂泊しはじめる・・・ギターが地の底をうごめく生き物のような音を立てる・・・ドラムはまるで立ちはだかる岩壁のように見えたりする・・・かな?

久しぶりに本格的なフリージャズを聴いた 時が川のように流れ続けるその流れの中に彼らの演奏は1本の杭を打ち込むみたいだ
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2番目に登場したのは 木下徹&安威俊輔

今日の木下はいつものジャズマスターではなくフロントとリアにハムバッキングのついたストラトだ 彼が言うにはこのギターすごく弾き易いんだそうで、なぜこれにしたかというと今日の対バンのギタリストがどれもすご腕ばかりだからと いやいや、木下自身すごいギタリストなんだけどその彼でもプレッシャーを感じるくらい今日はすごい顔ぶれだ

演奏はセロニアス・モンクの「I Should Care」 から始まった 安威のウッドベースとのコンビネーションは本当に最高だ 今日はカバーに混ぜて木下のオリジナル曲を2つ これもいい曲だ

その演奏中に1人の客が入ってきて木下の目の前に座った それを見て思わず木下が叫ぶ「うわあ~怖いわあ!」 目の前に座ったのはペンギンハウスでもお馴染みの名ギタリスト「たこボー」だった

あっ、演奏に聞き入っててうっかり彼らの演奏中の写真を撮り忘れた! そういうわけで最後のセッションのときの写真です・・・ゴメンね
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3番目の演奏者は MΛNTRΛ

ミヌマ(g)、シラコ(per)、じゃいあん(b)のトリオユニットだが今日はそこにもう1人・・・DBS3の福島(ds)がゲストで加わり4人での演奏だ

曲はいきなり「ロンリーウーマン」から始まる ミヌマはフィードバックを多用したけっこうアグレッシブなギターを弾く それにしてもフィードバックすごいなあ・・・音がえらく伸びるなあ・・・そう思ってたら彼の右手には「e-bow」というエフェクターが握られていた 時々想像外の演奏をするこのギタリストもギターのオニだ

今日のMΛNTRΛは福島が入ってやはりビートのダイナミズムがすごいことになっていた

福島とシラコの叩きものセッションなんかなかなか見れないホットなものだった 後半にやった16ビートが段々早くなっていって次第に4ビートになってゆく曲なんてすごくかっこ良かった!
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そして今日のラストはこのライブの企画者の DBS3

今日はリハのときからギターのハラを中心に全体の仕切りとかセッションの割り振りとか忙しく動いていた彼ら ステージから今日の出演者に対してお礼を述べてそしてペンギンハウス開店31周年のお祝いの言葉も・・・それからいつものハラの口調で「俺たちは若いから立って演奏するよ」

DBS3の演奏が始まった 彼ら3人が生み出すサウンドはいつもものすごいスピード感で急カーブを脱輪ギリギリのところで走り抜ける暴走車みたいだ エッジから火花が散る

そして今日はその演奏はわずか3曲・・・そう、このあとにお楽しみのスーパーセッションが待ち受けているのだ

まずはDBSの3人のほかに安威(wb)、木下(g)、大路(ds)、田井中(g)、森(sax)が加わり1曲

そのあとじゃいあん(cho)、ミヌマ(g)、シラコ(per)が加わりもう1曲

2曲とも1984年に流行ったみんなが知ってる楽しい曲だ そして1984年はこのペンギンハウスはオープンした年・・・そうだったのかあ(笑)

DBSの3人は「コーラスグループ」になりきってる じゃいあんも一緒に歌ってる

31周年という中途半端な年だけど今夜は皆が祝ってくれている・・・ペンギンハウス・・・今月の27日で満31歳だ
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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